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相手の世界を読む時間

読む時間とは、読書だけではなく
相手の世界を想像する期間かもしれない

花粉症の季節
くしゃみをしたわたしへ、ポケットティッシュを
束にし、手渡してくれた幼なじみ

「わたしも持ってるよ」
「でも帰りしな、足りてないやん」
慮るとは、相手の世界を読む時間の積み重ね

他人を慮る人、優しい人を分析したことがある

優しい人は、物事の原因や理論を瞬時に把握し
考察していて
今、出来ることへの対応と
急場でなければ、根本的な解決を考えてくれる

例えば、孤独は1人の時間より
集団の中での1人が、より孤独が増すのは有名で
優しい人は、孤独な人が集団に馴染むよう
意見を聞いて、状況を改善する努力をする

けして、その場しのぎになる
反射的に
「大丈夫だよ」じゃ済まさない
それでは、解決の引き出しが少な過ぎる
よって、根本的な解決に至らない

状況分析能力や問題解決能力が高く
不利な状態になった場面があっても
挽回できる案を出してくる

日頃の洞察力や好奇心旺盛さは
咄嗟に手を出すスピード感に繋がり
事実を総合的に判断できる学習意欲が
そうさせているのではないかと思う

仮に思いやりが裏目に出たり、不発に終わっても
優しい人は悔しいなどと
自分の行為を証明するかの如く、攻撃的にないし
失敗なら失敗を見つめ、新しいアイデアを見出すのが好きなんだろうと感じる

周りを見て、心や状態を読む時間は
判断力に出ていることがある

例えば
相手が間違っていることを言ったとする

意地悪な人は相手の話を遮って間違いを指摘し
相手に恥をかかせて、周囲を困惑させる

優しい人は相手が終いまで黙って話を聞き
最後に相手を正解に導く質問をさり気なく言う

相手に自ら間違いを気づかせて
場を乱すことなく、自分で訂正させている

優しい人は1人で過ごす時間を持っている
自分の考えや疑問を整理しているのか
誰かの世界を想像し「読む時間」なのかもしれない

優しい人の傾向として人混みや騒音は苦手
静けさと孤独を楽しんでいる

読む時間、優しい人の在り方は
結果だけを求めない姿勢が出ている

#シロクマ文芸部
#小牧幸助さん