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名乗るほどの者ではございません

土曜日の夜、珍しく娘から電話が来た。

いつもLINEでやり取りをしているので、電話となると、何かあったのかな?と、ドキッとする。

急いで電話に出てみると、娘は少し興奮していた。

「どうした?」と聞くと
「あのね、今ね、車運転しててね」

もう、この時点でドキドキしてくる。
ついに、事故ったのか?という不安が頭をよぎる。


「あのね、私、右折レーンにいたのね。そしたら、横断歩道をお婆さんが歩いててね。そしたら、そのお婆さんが、急にバタンッて倒れたの」と言った。

続けて
「でね、転んだんだと思ってたんだけど、なかなか起きなくて。そのうち、横断歩道の信号が赤になっちゃってさ…。で、車が走り出してね。お婆さんの横をみんな避けながら進んでいくの。誰も車を止めないし。お婆さんを助けに行かないし。けど、そのうちお婆さん轢かれちゃうんじゃないかと思って。もう、私どうしようと思ってね。私は右折レーンにいるから車を降りられないし。けど、後ろに車がいなかったから、もう、いいや!と思って車を🅿️にして、お婆さんのところに行ったの」
と。

そして
「駆け寄ったら、お婆さんは口から血が出てて、マスクも血だらけで、『大丈夫ですか?』って声をかけたら『あぁ、だい…じょ…う…ぶ』って、かろうじて返事は出来たんだけど、起き上がれなくて。で、『肩貸しますよ』って言って、起き上がらせようとしたんだけど、なかなかうまく立てなくて…。力なくてさ。どうしようと思っていたら、だんだん人が集まって来て、男の人2人くらいの人に力を貸してもらって、お婆さんを道路の脇に連れて行ったの。救急車を呼ぼうとしたら、「あ、今警察呼んだんで」って言った人がいたから、私も車を移動させて、今電話してるところ」
と言った。

「で、お婆さん大丈夫なの?」と聞くと
「車移動したら、止めるところなかなかなくて、そのまま場所を離れて来ちゃったから、どうなったかわからない」と言った。

「それはすごいところに遭遇したね」などと娘と話していたら、遠くで救急車のサイレンが聞こえた。

「あ、今救急車来たみたいだね」と言ってから
「救急隊員の人が『第一発見者は?』って言ったら、周りの男の人とか、お婆さんが『あれ?あの女の子…、さっきまでここにいたんですけど…』って言われてるかもよ」と言った。

「そうだね。私『名乗るほどの者ではございません』をして来たね」と、娘も言っていた。

「こんなこと、滅多にないから、慣れてなくて、どうしていいのかわからなくて、ホント、ドキドキした〜」と娘は言っていた。

「そうだよ。そんなの場面によく遭うなんて、コナンくんくらいだよ。コナンくんは、しょっちゅうそんな場面に出逢ってるから『脈がない』とか、見知らぬ人の頸動脈触れるんだよ。普通は慣れてないよ」と言った。

とても貴重な体験をした娘だった。

娘がこのお婆さんを助けるか助けないかを躊躇したのは、車が右折レーンにいたから、ということだけではなかった。

娘が高校の頃、電車に乗っていた時のことだ。

娘の目の前で、急に女の人が「あーっ」だか「はーっ」だか、聞いたことのないような引きの声を出して、バタンと、倒れた人がいた。
その人は、顔面から倒れ、歯もかけたような感じだったという。

娘はびっくりして、駆け寄り「大丈夫ですか?」と言ったらしいが、この女の人は、起きて暴れ出したのだという。

娘は、怖くなりどうしようと思っていたら、車掌が来た。
その車掌は、私の伯父だった。
たまたま娘が乗っていた電車に居合わせたのだ。
娘は少し安心して、事情を話した。

最寄駅に救急車を呼び、病院へ行くことにしたらしいのだか、その女の人は「絶対病院に行かない‼️』と、暴れ出したという。

2人ぐらいの車掌さんやら救急隊が来て説得しても「私はどこも悪くなーい‼️」と言って、全く電車を降りようともしなかったという。

その一部始終を見ていた娘は、そのことが少しトラウマになり、もし、お婆さんを助けに行って「私は大丈夫ー❗️」と、暴れられたら怖いという思いが浮かんだのだという。

人助けをするにも勇気がいるんだなと、娘を通じて改めて思った。


コナンくんといえば…
青砥シロさんがこのような記事を書いております。
パクリ大師匠様でございます。

この記事を先に読んでいたら、私はM 1(真顔で文字を書いて笑わせる)グランプリに応募していなかったでしょう…。

青砥さんは、お笑いにものすごい情熱を捧げておられる大師匠でございます。

私を弟子にしてくださると、温かく優しいことをおっしゃってくれる大師匠様でございます。

ぜひ、覗きにいってみてください。
ミルクボーイの他にもたくさんの方たちのパクリネタを書いていらっしゃいます。

え?本物が書いてるんじゃない?
もしくは、このネタ本人たちに、あげたらいいんじゃない?というくらいクオリティが高いです。


と、娘の貴重なお話から、青砥シロさんの紹介をしてしまうという、いつもと違うやり方をしてしまいました。

「あれれ〜❓おかしいなぁ。本当に紹介師ららみぃたんなのぉ〜❓」と、コナンくんに疑われるかもしれませんね。


最後までお読みいただきありがとうございます🥰

幸せをありがとうございます💕

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