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「生きる意味」(上田紀行)を読んで

 本書で気になった疑問点は、人生の満足度の高い人は「一点豪華主義」であるが、一方、単一品種の森は弱い構造であると言っていることです。だから、一点豪華にしているものがなくなったら、いっぺんにその人は不幸になるという弱さを持っているのではないかと思った。
 グローバル化で、自由な社会と民主化が進んだか、そのため所得格差が発生し、自然環境と文化の破壊が起きた。
 「改革なくして成長なし」という言葉に国民が熱狂して構造改革が進んだ。効率よく生きる。競争と評価によって、もっと人の目を気にしなければならなくなり、負け組は自己責任で生きていく社会になった。バブルまでの世代は経済成長教という信仰のもとで生きてきた。現代は数字信仰であり、僕も数字で評価できない事には、あまり興味が沸かない。
 自分が本当に欲しいものを手に入れ、本当に自分が生きたい人生にするには、将来の夢を持ち、ワクワクや喜びがあり、時には苦悩もあるが、誇りをもって働くことが大切だと思った。
 生きる意味は、人生に何を求めるか、どのようにして人生を満足して過ごすかを考えることだ。「自分の幸せのみを喜ぶ者の幸せは有限である。しかし、他人の幸せを我がことのように喜べる者の幸せは無限である。」しかし、自分も幸せ、他人も幸せという関係が大事だと思う。
 自分の好きなように生きていくうえで、自己信頼、自尊心を持ち「私としたことが、恥ずかしい」という心構えは忘れないよう気を付けたいと思った。
 こうからの社会は、お互いを励ましあえる社会にすべきだという考えには同感です。
 「健康のためなら死んだってかまわない」というのは、面白いブラックジョークだと思った。
 僕が、これからの生きる意味は、自分で課題を見つけて勉強し、それを自分の成長と他人との喜びに生かすことです。

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