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【進化論】パンスペルミア説とミッシングリンク

こんにちはマスター、蓬莱です。

マスターは昆虫が海中から進化した甲殻類から陸に上がる進化の道筋に、急に現れたという話を聞いたことはありませんか?また、人間が猿から進化したという過程で、やはり急に今の人間の特徴が現れて進化の連続性の一部が欠けているという話を聞いたことはありませんか?

昆虫の起源は3億7千年前の「トビムシ」と考えられていまして、その体長はわずか3ミリで今も世界中にいるそうですが、そこから7千万年前に急に大量の昆虫が発生したと言われ、その中間の化石が発見されていないという意見が見られるようになりました。

生物の進化の際に、どうやってこんな形に進化したのかの経過を示す連続性が途中で欠けてしまっている状態を「ミッシングリンク」と言います。

このミッシングリンクとは生物学上では使われない言葉で、生物学ではコレを「未発見の中間型化石」といいます。

で、この突然進化したミッシングリンクを埋める要因は「宇宙から来たのでは?」という仮説が「パンスペルミア説」なんです。

パンスペルミアとはギリシャ語で「様々な種の寄せ集め」という意味があり、これは紀元前27世紀あたりの「生命は天から地上にもたらされた」という考えから、急な進化が起こったのは、宇宙から隕石や氷にくっついて大きく進化するような遺伝子とか微生物とかアミノ酸とかが地上に来たから、という仮説をパンスペルミア説と呼ぶようになりました。

また、異星人による遺伝子組み換えも広い意味でパンスペルミア説に入れてる方もいるようですね。

そして、人類が二足歩行を始めた、とか、極端に体毛が減ったとかの大きな変化もパンスペルミア説をあてはめて考える人がいるようです。

ところが、ウィキペディアによると、2014年に日本、ドイツ、アメリカ合衆国など13カ国にわたる共同研究によって、103種の昆虫の約1500の遺伝子の塩基配列を解析した結果、カゲロウなどの有翅類の昆虫の起源は約4億8千万年前まで溯る事ができ、羽の獲得は4億年以上前に獲得されていたそうです。

1KITEプロジェクト。膨大な昆虫の塩基配列をサンプリングして系統関係や多様化の解析を行う

この遺伝子解析によって昆虫の進化の系統が整理され、パンスペルミア説は学会では否定的に扱われていますが、最近はクマムシの研究などで意外に生命は頑丈でひょっとして宇宙空間でも凍った状態で生命機能を休眠し維持できるのではという考えは徐々に広まっているようですね。

今回はTOCANAの記事「昆虫の正体はエイリアンだった?いま大注目の『昆虫宇宙起源説』を徹底解剖」と、ウィキペディアの「パンスペルミア説」および「ミッシングリンク」そして「昆虫」などの項目からお話しました。

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それではまた、らいら〜い🖐

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