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AIがもたらす新しいディスカバリーカルチャー

最近のAIの進化をみていると、「新しいディスカバリーの時代に入ってきたな」と感じます。

かつて、情報や文化の価値は、「新しさ」や「話題性」が重視されることが多かったと思います。「新作の〇〇が登場!」「話題の〇〇を試してみた」というように、世の中に次々と新しい話題が生まれていました。

この動きを後押ししたのが、SNSと検索でしょう。
SNSで話題になったものを検索して、さらにその話題が拡散していきます。

しかし、AIの登場によって、このスキームが変化します。

AIは情報を選別する際に、新作も旧作もフラットに扱い、さまざまなジャンルや時代をクロスオーバーさせることが可能です。
これにより、新旧が融合した新たな発見や感動が生まれます。

例えば、ファッション業界では古着やビンテージが再評価され、新しいスタイルが生まれています。
音楽の世界でも、異なるジャンルや時代の音楽を組み合わせたリミックスが人気を集めています。

まるでDJがミックスするかのように、AIは独自の視点で新しい組み合わせを提案し、私たちに驚きと感動をもたらしてくれます。

TikTokのリコメンデーションアルゴリズムで、昔の曲がピックアップされて、再ブレークをするというのも、新しいディスカバリーカルチャーのひとつでしょう。

これからの時代、AIが創り出すディスカバリーカルチャーに対応するためには、ジェネレーターではなくキュレーターの役割が重要になってきます。
キュレーターは、AIが提案する情報の中から適切なものを選び出し、オリジナリティのあるコンテンツを創りだします。

こうして、AIがDJのようにいろんな要素をフラットにミックスして、新しいカルチャーをつくっていくのです。

AIとDJは、どちらも異なるジャンルや時代の情報を組み合わせて新しい価値を創りだします。
DJは、様々な音楽をミックスし、独自のスタイルで楽曲を創りだす一方、AIは膨大な情報を解析し、新旧やジャンルの壁を越えた提案を行います。

またAIとDJは、それぞれが持つ情報や音楽の中から最適なものを選び出すという点でも似ています。
DJは、観客の反応や雰囲気に合わせて曲を選んで盛り上げ、AIはユーザーの好みや関心に合わせて情報を提供してくれます。

さらに、AIとDJは、常に新しいものを求める姿勢も共通しています。
DJは音楽のトレンドに敏感であり、新しいビートやリズムを追求します。AIもまた、最新の情報や技術を取り入れ、継続的に学習し進化していく存在です。

例えば、これはバレンシアガ×ハリポッター

これはGucci×カントリースタイル

これからAIが生み出す、新しいディスカバリーカルチャーを楽しみにしていきたいと思います。

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