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文鳥になりた〜〜〜〜い!!!

 好きな人の手にすっぽりと収まるサイズ感、羨ましくってたまらない。
 私はこの世に生を受けて以来スクスク成長して167センチまで伸び切った。これは日本人女性の平均を結構上回っている。とはいえ、我が家は母方が高身長の家系で、母に至っては170センチの大台を突破している。だから、167センチの私はこれでも少し、家族の中では小さい方なのだ。

 されど、文鳥には敵わない。彼らは二頭身を地で行く飛行特化のハイパーちんまりフォルムであり、そのちまっとした体を生かして隙あらば手の中に潜り込もうとしてくる。潜り込んだ後はもちっと腰を下ろして楽しそうに好きなだけフクフクしている。

し〜ぬ〜ほ〜ど〜う〜ら〜や〜ま〜し〜‼︎

 世の中には「恋人は自分より背の高い人がいい」という勢力が一定数存在するが、そんなレベルじゃない。ここまでの体格差があると好きな人の温かい手のひらで思う存分くつろぐことができるのだ。
 人間同士の「身長差があればハグのときにキスのときに云々」を超越した次元に文鳥はいる!羨ましい! 

 あ〜あ、来世は文鳥になりたい。無理そうならインコでもいい。
 悲しいかな、私が好きな人の手のひらの上で寛ごうとすると、交際相手の候補に挙がるのは奈良の大仏だけなのである……。

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