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サブスクで鑑賞できるテーマ性の高い映像作品について

ソーシャルグッドという言葉はあまり好きではないが、時節柄もあり、今年はドキュメンタリーやテーマ性の高い映像作品を観る機会が多かった。

僕はAmazon Prime、Netflix、NHKオンデマンドを契約している。映像が情報ソースとなることはほとんどないが、関心を持つきっかけになることは少なくない。2020年、興味深かった作品をざっと振り返ってみる。

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監視資本主義: デジタル社会がもたらす光と影(Netflix)

個人情報を含むデジタルデータが、一部のIT企業に搾取され、悪意を持った広告主にコントロールされ得る世界を描いている。名うての企業に務めている / 務めていた人たちへのインタビューはとてもリアル。インターネットにアクセスするだけで監視されている可能性も。気を付けたい。

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History 101: 古今東西の"ナゼ?"を早わかり(Netflix)

ファストフード、ロボット、プラスチックなど、身近な話題の「功罪」について教えてくれる教養番組。インフォグラフィックも多用され、20分程度の短さにも関わらず、サクッと情報をキャッチアップできる。ラジオ的に利用しようと思ったが、つい画面に釘付けになってしまうのでリモートワークには向かない。

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Nスペ パンデミック(NHKオンデマンド)

8〜10月にかけてシリーズでコロナウィルスのことを取材した番組。政治、医療、科学、社会、経済などを徹底的に追いかけた。日本国内であらゆることが妥協の末に意思決定がなされている。愕然としたが、まだ「コロナ禍」という渦中に僕らがいるんだよなと。必見。

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世界の哲学者に人生相談(NHKオンデマンド)

視聴者からのお悩みに対して哲学者(+小川仁志さん)が回答するという構図。人間は悩みが尽きないが多くのことは過去に哲学者が既に悩んでいる。哲学は深い。とは言いつつMCの高田純次さん、池田美優さんが番組の雰囲気を軽くしてくれるので、何だか哲学が身近に感じられる。

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365日のシンプルライフ(Amazon Prime Video)

トランクルームに自分の荷物を全て預けて、1日1つずつピックアップして何が人生に必要なのかを実験したドキュメンタリー。興味深いのは序盤の時点で「何かもいらない」という境地に主人公が達したこと。ミニマムに生きることと、人生を豊かに生きることは似ているようで異なる。

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ソイレント・グリーン(Amazon)

1973年公開という古い映画ということもありAmazon Prime Videoでは配信されていなかった。肉も魚も野菜もなく、人工的に作られた食糧のみが配給されている2020年のニューヨークを描いた作品。貧富の差をありありと描くなど予見的な作品でもある。時間があればチェックしてほしい(noteも書きました)。

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年末年始は何かと時間がある。ちょっとしたキャッチアップにサブスクリプションはとても手軽なツールだ。

本noteを参考にしていただけるととても嬉しい。お薦めの作品あればコメントやTwitterなどで教えてください。


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