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何も知らない(映画「日本のいちばん長い日」を観て)

昨日は、終戦記念日だった。

終戦の日、戦没者を追悼し平和を祈念する日、敗戦の日など、公私問わず様々な言い方をする。そんなときに以下のnoteを書いた。

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役所広司さん、本木雅弘さんが出演する「日本のいちばん長い日」を観た。もともと半藤一利さんが書いたノンフィクションだ。

終戦記念日に、戦争に関する映画を観てから何なんだ?という話だが、この映画を観て僕が思ったのは、僕は戦争のことを何も知らないんだなという危機感だ。

例えばこの映画では、宮城事件が扱われている。8月14日から15日にかけて発生したクーデター未遂事件のことだ。ポツダム宣言受諾が決定したものの、一部の軍事関係者たちが決定の翻意を求めて起こしたもので、このクーデターがもし成功したら、日本の未来は変わっていたかもしれない。

映画の感想は特に述べない。

ここで描かれた内容は、半藤一利さんの視点であり、原田眞人監督の切り口である。史実に基づき描かれているものとは言え、どれくらいそれが正しいのかは分からないからだ。

だけど、だからこそ実感するのは、僕の戦争に対する無知だ。

もっと知らないといけないし、それを知ったときには当事者がいなくなっている可能性がある。時間が経てば情報の鮮度は落ちるし、恣意的に歪められた史実が「正」となってしまう場合もある。

という意味での危機感だ。

来年、77年前の「あの日」のことを振り返ったとき、もっと少し知恵がある状態になっていたらと思う。

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