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編集補記(BUBBLE-Bさんエッセイ|ふつうごと)

Webサイト「ふつうごと」で毎週公開しているエッセイ企画 #愛を語ってくれませんか

2021年11月からスタートした企画は、春夏秋冬をぐるっと廻り、2周目に突入した。

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11月にエッセイを寄稿いただいたのは、BUBBLE-Bさん。

飲食チェーン店トラベラー、PRプランナー、ミュージシャンと多彩な顔を持つ方で、ライターとしても各種メディアで執筆を行なっている。

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最初に依頼した際には「そもそも書きたいことが無いぞ」という意外な返答だった。そんなBUBBLE-Bさんの謙遜に気付かなかった僕は、まだまだ修行が足りなかったことを思い知った。

BUBBLE-Bさんは、とにかく原稿を書き上げるのが速い。

だいたいエッセイ公開前の1週間前に原稿があがってくる。しかも、どのエッセイも初稿段階でほぼ完成されている。

修正は任せます!」とのことだったので、僕からGoogleドキュメントに修正提案をした。99%完成している初稿から、100%完成の完成稿まで、1%を埋めるプロセスにBUBBLE-Bさんのプロフェッショナリズムを感じることになる。

どこに力点を置き、どこにジョークの要素を入れるか。それらを予め計算に入れていて、それを踏まえたトーンが設計されている。修正提案はもっともな理由によって「拒否」され、「てにをは」やミスタイプの指摘のみに留まった。

BUBBLE-Bさんのテキストを、事前に、深く読み解くことができなかったということ。だから正直なところ、BUBBLE-Bさんの「作品」を編集者としてブラッシュアップさせるには至らなかった。それが何より悔しい。

もちろん素晴らしいエッセイであり、皆さんに読んでもらいたい。だけど編集者としては「もっとできたんじゃないか」という思いがある。

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4本目のエッセイは、「死」について。

BUBBLE-Bさんの友人で、すでに亡くなってしまった「あいつ」が書かれている。途中で、ドラえもんの旧声優・大山のぶ代さんが出てきたりと臨場感たっぷりで記されながら、「あいつ」が登場する。

誰だって「あいつ」のような友人は、何人かいるはずで。

忖度なく付き合えるけれど、所詮は他人だから、時々地雷を踏んでしまうこともある。ひとによっては仲違いしたままということもあるだろう。

BUBBLE-Bさんにとっての「あいつ」は、関係性が変わってしまった後に完全には修復できずに永遠の別れとなってしまったそうだ。

あいつの分までみんなで遊ぼう
パーティは終わらない

僕にも早逝してしまった友人・知人が何人かいて。彼らの分まで頑張って生きなきゃなという気持ちにもさせられた。

BUBBLE-Bさんの、変化に富んだ4本のエッセイ、ぜひ読んでみてください。

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2年目の #愛を語ってくれませんか 。BUBBLE-Bさんのおかげで、素晴らしいスタートを切ることができました。これからも書き手の皆さんと一緒に、愛について考えていきたいと思います。

次回は、12/8(木)に公開予定です。

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