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【銃とチョコレート】乙一 読書記録

おはようございます。こんにちは。こんばんは。
今回は私の大好きな作家さんの「乙一」先生の【銃とチョコレート】を読んだので感想を綴ろうと思う。この作品は子供向けに書かれた本らしいので、ある意味楽しみにして読んだw まずは概要から

大富豪の家を狙い財宝を盗み続ける大悪党ゴディバと、国民的ヒーローの名探偵ロイズとの対決は世間の注目の的。健気で一途な少年リンツが偶然手に入れた地図は事件解決の鍵か!?リンツは憧れの探偵ロイズと冒険の旅に出る。王道の探偵小説の痛快さと、仕掛けの意外性の面白さを兼ねる傑作、待望の文庫化!

面白い。児童用に書いたという話を聞いたことがあったので、正直全くといって期待していなかった。(乙一先生ごめんなさい)しかし、読んでみるとあら不思議、かなり凝りに凝ったストーリーに、すべての伏線回収。素晴らしい。ミステリもなかなか凝っているのに、分かりやすい。

この小説では、移民の子どもが主人公である。主人公のいる街では、移民は嫌がられ、煙たがられ生きている。こんな、重い背景を伝えるためにかいてしまう。そんな中でも、お母さんと二人で頑張って生きていこうという姿に感動した。確かに、移民問題は深刻である。そんなこの世の中だらこそ、是非ともこの作品を読んで考えてみて欲しい。

一つ、難点を挙げるとすると平仮名が多すぎて読みにくい。
児童用だからなのか、それも何かの策略なのか‥

この先ネタバレあり



また、乙一先生は【野比のび太】が好きなことは有名な話である。
この作品でも、のび太君のような主人公で描かれている。どんなに虐められ、裏切られても憎たらしい奴でも助ける。やはり、乙一先生は【野比のび太】のような人間をこの世に増えて欲しいんだと思う。お母さんは、パンに毒を盛る行為をしていたが、最後には悔いている。やられたから、やり返しても何も解決しないのだ。そして、目先の物に釣られてしまうと失うものが沢山あるという事を再度認識することができた。

読了日2023/5/27

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