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【我が家の秘密】奥田英夫 読書記録

※今回は以前の垢で書いていたものの再編UPです

おはようございます。こんにちは。こんばんは。
ホラー小説愛好家です。今回、僕が読んだ作品は奥田英夫先生の【我が家のヒミツ】です。我が家シリーズの一巻目ですね。

初めに申し上げますと、【我が家の問題】>【我が家のヒミツ】>【家日和】の順で面白いと思っています。

まずは本の概要から

結婚して数年。自分たちには子どもができないようだと気づいた歯科受付の敦美。ある日、勤務先に憧れの人が来院し…(「虫歯とピアニスト」)。ずっと競い合っていた同期のライバル。53歳で彼との昇進レースに敗れ、人生を見つめ直し…(「正雄の秋」)。16歳の誕生日を機に、アンナは実の父親に会いに行くが…(「アンナの十二月」)。など、全6編を収録。読後に心が晴れわたる家族小説。

(「BOOK」データベースより)

では、本題の感想について纏めていきます。
短編集ですので、一篇ずつ取り上げたいと思います。

【虫歯とピアニスト】
これは恋愛ものですね。歯医者で勤務していたら、お客さんとして、主人公が推しているピアニストが来る話です。ファンであることを打ち明けられない葛藤と、義母に子どもはいつなのかと迫られる辛さ。そして、夫の判断、妻の判断。これは個人的にはそこそこかなぁ‥。

【正義の秋】

これは出世レースにて、同期に負けてしまった男の話。
僕は底辺をスクラッチし続けるニートなので、出世もそんなレースも当に負けている。しかし、俺も男である。同期に負けるのは相当な屈辱であることは見当がつく。同期の出世に「おめでとう」と言えない主人公。それがとあるきっかけで‥。まぁ、そのきっかけは普通なので期待はNG.

【アンナの十二月】
個人的にはこの作品が一番好み。
十二歳の時に、本当のお父さんについて明かされる。そして、十六歳に本当のお父さんに会いに行き、そこからの心情の変化についての描写が素晴らしい。さすが奥田英夫先生だと思った。自分を主人公に置き換えてみたが、やはり主人公のお父さん、本当のお父さんの判断は間違っていない。途中、本当のお父さんはヤベえ奴なののかと思ってハラハラしてしまったが、普通にいい人でした💦疑ってすみません。この作品は考えさせられるから、読む価値アリかも。

【手紙に乗せて】

これは悲しいお話。主人公の母親が亡くなってしまったのだ。それで、妹から父との同居は嫌だと拒否されてしまい、三人で暮らすように。僕は今まで三回(小さい頃だから記憶にない)出ている。でも、親身に関わっている人ではなかったので泣く事はなかったと思う。故に、主人公たちの辛さを文章でしか感じ取ることが出来ない。身近な人が亡くなった時に、僕は主人公たちの気持ちを100%りかいできるのかな、と思っている。やはり、年齢を重ねるという事は人生経験を積む=身近な人の死を乗り越えてきたのだ。だから強い。ただ、自分は周りの死を乗り越える自信なんてない。なので、小生が生きているときに死ぬのはやめて頂きたい、それならば先に死んだ方がましだ。(34は親父が乗ってくれ、親父が亡くなったら廃車にして棺桶と一緒に燃やしてくれ。アバRはH先輩が乗っていて欲しい、これは小生からの遺言である)

【妊婦と隣人】

これは不思議なお隣さんのお話。真昼間は出かける様子もなく、出かけるのは真夜中。そんな不思議なお隣さんをストーカーする話。(夜勤って可能性もあるのにね、もしくは夜行性か)結果はまぁ‥なんでしょうね💦という形。ストーカー行為は辞めましょう。

【妻と選挙】
出ました、妻シリーズ!このシリーズだけで、Dr.伊良部と並ぶヒット作になるのでは?と、思ってたりする。前々回は「ロハス」、前回は「ランニング」、今回は選挙‥このモデルは奥田先生の奥様なのだろうか?その疑問は、未だに晴れていない💦毎度のことだが、奥さんの行動力には尊敬する。小生の母親が「選挙に出馬する!」とか言い出したら、全力で止める事だろう。しかし、この奥さんは家族の声援を受けて選挙へ‥!結果は‥!といったお話。

さて、この辺で稚拙な感想文を締めさせてもらおう。
ありがとうございました。

この記事は2022/9/17日に別垢にて投稿したものを加筆、修正したものです。


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