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「遊びスペースのある職場」

「遊びスペースのある職場」で、試しに検索してみると、期待に反して、出てくるのは「キッズスペース」だけであった。
私が検索したかったのは、託児所としての「遊ぶスペース」ではなくて、社員や従業員、なんなら取締役も含めた大人の「遊ぶスペース」である。

なぜなら「遊び」は、人の生活には絶対に欠かせないものだからである。
殆どの職場では、昼休みや休憩時間は、「寝ている」か「携帯をいじっている」である。ほぼ例外はない。
しかし、これでは多少の気晴らしや休憩にはなっても、「リラックス」や「リフレッシュ」にはならない。

人は「遊ぶこと」でリラックスし、モチベーションを上げることができるのだ。
屋内でも屋外でも構わない。
フェンスに囲まれたスペースに、バスケット・ゴールがある会社なんて、規模に関わらず超一流会社と言えるだろう。
1つのゴールがあれば、60歳を過ぎた社員や取締役と20歳そこそこの新入社員が一緒にバスケットをして遊ぶなんてことも可能になる。なんて素敵な職場だろうか。

CEOだか何だか知らないが、いつも会議室の中で、こむつかしい顔して腕組みして、他人にお茶やコーヒーなど給仕してもらってばっかりいるから、職場を離れた時にろくなことをしないで、家庭や自分の子どものことも見えなくなるのだ。

ミニ・サッカーのできるスペースでもいいし、室内ならSWITCHのできる環境やトランプでもいい。
ほんの短時間でも遊ぶことができるなら、まず人間関係は格段によくなる。
「経営とは、人間関係」なのだ。

アメリカのピクサー社とかでは、こういう遊びのスペースがあると聞いているが、規模に寄らず遊びを創出・確保することは、アイディア次第で、いくらでもできるのである。


これは私自身の教師生活の中レベルでも、そうであった。
学校の職場は毎年変わるものであるが、最も人間関係がよかった都市と言うのは、「遊ぶ仲間がいる」年であった。
その頃、まだ職員室の横に喫煙室というのがあって、ゴルフをやる教員が何人かいた。
私はタバコも吸わないし、ゴルフもやらないが、この連中とすこぶる気があった。
喫煙室にパターゴルフのマットとクラブを持っていって、遊んだが、すこぶる楽しかった。そして学校は荒れていたが、職員間の雰囲気や仲は、格段によかった。
間もなく校長にとめられたのだが、もちろん悪い事をしているわけではない。
眉間に皺寄せて、昼休みも仕事をしていた他の年よりも、全ての面でうまくいっていたと、今でも思い返す。

こういう「遊び」が担保された職場なら、「新入社員の3割以上が3か月以内に退職する」ということにもならないだろう。

これは、学校にもいえることである。

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