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夜明け前




今、帰国に向けての飛行機の中で
このブログを書いています。

このブログは、旅を終えて
少しノスタルジックな感情になっていることに便乗し
旅を終えての、今の素直な感情や考えを表現したいと思います。


今回の初のスペインの旅は
夢の一つが叶ったこともあり
自分の今までの人生の中で、最高で幸せな出来事の一つだったと思います。
それは間違いありません。

ただ、良いことばかりではなかったことも事実でした
物事には表裏があるのと同じように。

予想上回る道路の汚さ
ホテル(ドミトリー)での他人への配慮のなさ、モラル・マナーの基準の相違
お店のスタッフさんの接客態度(特にファストフード)
自転車・キックボードで移動している人たちの横柄さ(これは、移民の方が多かったと思います)

それでも、日本と比較をして
日本に生まれた境遇というのに改めて感謝し
日本と外国との文化の対比を自分の中で
出来たことが良かったと思っています。(個人的に良かったことも良くなかったことも)
自分の世界の中でまた一つ、「知る」ということを経験することが出来ました。

そして、行く前から覚悟はしていましたが
やはり物価の違いには、自分の旅に対し
大きな影響を与えました。

自分はお土産を買うのがとても好きなのですが
それも自分が思い描いてように買うことが出来ませんでした。
これを買えば喜んでくれるだろうなというものを見つけた時に、ことごとく予算を遥かに超えてくる。
諦めて他のお土産を探すことを決意する時、これがなんとも自分にとっては苦しく辛い瞬間でもあります。

そして、食べたかった料理や飲み物も
毎日満足して買えるわけではありませんでした。
自分が満足するまで飲み食いすれば
日本円で1万円近く一回で使ってしまうような値段でした。
チェーン店で恐らく安価な物でも、かなり高く感じました。
(例えば、マクドナルドのダブルチーズバーガーは単品で約670円)

旅行でお金のことはあまり気にせず楽しもうと心がけているとはいえ
この後の生活のこともあるので、無制限というわけにはいかない
他の人にも幸せを与えることも
そして自分が幸せになるためにも
自分が満足する基準に到達するためには遥かにお金がかかるということを改めて認識しました。

この旅のそういった出来事を通じて
旅行というのも自分の生活レベルとリンクするのだな、と否が応でも痛感し
自分自身の力のなさ、現在位置というものを
客観視することが出来ました。

私は、他の人と比べて友人が多い方でもないですし
現状、恋人がいるわけでもないですが
私を大切に思っている家族や友人がいることを実感していますし
その人たちに対して、自分の力を全て使って守り、幸せを与えていきたいと思っています。
そして、いつか自分のことを受け入れてくれる愛する人に対しても、同様に。

そのための、お金の大切さを知りました。
そして、稼がないと守り幸せを与える権利すら持てないことを。

ただ、その中でもどかしさや不安といった感情が入り混じっています。
現状、今の自分の仕事を通じてお金を稼ぐということになれば
営業なので売上を出さなくてはなりません。

売上を出すこと=お金を稼ぐ=お金を出してまで必要とされているということ
その構図に理解はしていますし
自分が守り幸せを与えたい人たちのためにも
やり続けなくてはならないことも重々わかってはいますが
それが、お金を稼ぐことへの原動力の最大の要因にならないことにも気づいています。

とかく、主張が大切なこの社会で
自分が苦手で、向いていないということを
薄々感じながら。

矛盾といった感覚なのかどうなのか、わからないですし
これが将来への不安なのか、もどかしさなのか
自分でもはっきりとわかりません。

2024年、始まったばかりとはいえ
どんな道を歩むべきなのか、一つ岐路に立たされているような感覚ではありますが
そんな状況を認識することが出来たことは
素直によかったな、と思います。


タイトルの夜明け前
夜明け前というのが、1日の中で最も暗い時間帯ということをよく聞きます。
今が、そして今までの人生が、夜明け前なのかもしれないと、そのように感じて、今回のブログを夜明け前と題しました。

そして、1日の幕開け共に、日は昇ります。

自分と同じような境遇の人や
幸せを感じることが出来ていない人たちに対して、幸せや自分の価値を実感してもらうことが出来るよう
自分なりの道を見つけ、これからも歩み続けていきたいと思います。

日は必ず昇ると、信じることを決してやめずに。


思えばこのブログ自体も
自分なりの主張の仕方として
誰かに自分のことを理解してもらいたくて
始めたのかもしれません。

そんな自分の気持ちに気づかせてくれた
今回の旅や大切に思ってくれている人たちへの感謝を込めて、このブログを締めたいと思います。

最後に、このブログは
自分がこれからも大切にしていきたいと思い、今自分のことを大切に思ってくれていると信じている人たちに対して
送ります。
このブログを読んだ後も、変わらぬ理解と愛情を送ってくれると信じて。




最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
2024年も、そしてこれからもどうぞよろしくお願いします!

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