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ロマンスの現実逃避 22

あなたはとても正直な人だ。
あなたの褒める言葉には、心から出てくる言葉しかない。あなたがぼくを褒める時は、
決して嘘は言わないね。
あなたの感じたままに伝えてくれる。
とても信頼しているんだ。

だけど。
君がぼくを褒めるのは稀だ。
たまにしかないのだ。
本当に予期していない時に、君はぼくの心の準備ができていない時ほど、ぼくを褒め称えてくれるのだ。

ぼくはいつだって君の褒め言葉を求めている。
だからぼくは君の、お世辞でもいいから称賛の言葉が沢山欲しいんだ。
ぼくは褒められて伸びる性格だと、知っているね?

もちろん、
あなたから、ごく稀に褒められたときのあのなんとも言えない承認欲求のそのまた上の、極めて大きな何かが満たされた時の、天にも昇るような感覚は何にも代えがたい。

でも。
いつも、いつも、ぼくのいいところを嘘でもいいから、毎日欠かさず1つでもいいから、探し出して、わざとらしくてもいいから、
褒めてほしいんだ。

だって。。
もし、君がぼくをやっと褒める時が来た時
ぼくがこの世にいるかどうかなんて、
わからないだろう?
もちろん、
ぼくはいつだって君のそばを離れるつもりはないけれど。

こんなことを考えてしまうぼくの、
君への愛は恐らく、まだ完全ではないのだろう。
君はきっと許してくれるね。

それでもぼくは、あなたの正直なところを
たたえよう。
そう、この気持ちに決して嘘はないのだから。

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