懐古主義者の現実逃避

懐かしいものがすきだ
食べ物も、遊びも、何もかも昔の時代が好きだ。
周りを見れば、僕なんか時代遅れさ
ぼくと遊んでくれる人は誰もいないんだ
でも、懐古主義者は決して頭が固いわけじゃない。
ただ少し臆病なんだ。

もういっそのこと、勇気を出して新しいものに目を向けてみようか?
そうさ、この時代に住む人間にふさわしい
考え、価値観に触れて
思い切り今の時代の良さを味わってみたらいいのではないか。

ところが「今」を知れば知るほど、ぼくは
より一層、過去を懐かしむようになった。
そして懐古主義は前よりもひどくなっていったのだ。

嗚呼、ぼくは所詮、過去に生きる男さ。
懐古主義者として、これからも生きていくのだ。

きらきらとした新しい景色は通り過ぎていく
やがてぼくの目の前に止まった景色は、あの
懐かしい、見慣れた世界だった。
そう、結局のところは、望んだものしか得られないのだ。

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