ロマンスの現実逃避10

私たちの付き合いは、もう3年ね。
わたしとあなたの未来について
そろそろ話し合ってもいい頃だとおもうの。

ほら、夜の満月も言ってるわ。
「あと何回ぼくが顔を出せば君は
結婚ということばを出すのかい?」って。

あなたは、すぐに明日の予定のことを
言い出して、いつも話をそらすじゃない。
本当はその度に、胸が痛むのよ。

私ね、
結婚というスタートの向こう側に
私たちの本当の関係が見えるような気がするの。もちろん、今の関係も素晴らしいものよ。
だけど私は思うの。
結婚という確証は、あなたと私の「あきらめ」を意味しているんだって。
それは、決して妥協ではない。
「あきらめ」は、「決意」なの。
お互いの運命を守り抜く決意は、私たちの関係を特別なものにしてくれるはずだわ!
それはきっと、強いもの。
2人が合わさって、1つになるのだから。

こんなことをあなたに言ったとしても
あなたは臆病な羊みたいに
私のそばで苦笑いするのね、きっと。
でも、大丈夫。そんなあなたを守ってあげるから。
怖がらないでほしいの。
霧がかった未来を、ただ一緒に歩いて行きたい人は、あなただけだから。

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