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2014年に詠んでいた短歌たくさん
こんばんは。といっても夜中ですね。寝れないのです(笑)
2014年に短歌をたくさん自己流で詠んでいて、いまそのときのnoteを見返したら結構楽しかったので、載せてみます。
あなたの気持ちにぐっとくる歌が見つかればいいのですが。
では、どうぞ。
空の青ひかりとともにはらわれて卵サンドを買ったなら朝
波模様こころにうかんではきえてはやくすべてに幕を閉じたい
雨足が連れてくるのは好きなだ
短歌10首「私だけかも」(無料版)
センセーに起こされたくて寝たふりをするのはたぶん私だけかも
冬の宵タイツの足先つめたくて眠れずにただラジオをかける
手のひらのハンドクリームふわり香り母と過ごした記憶をたどる
甘ぬるい抵抗なんて意味なくてキャラメルはただ溶けてくばかり
夕焼けた空はピンクとオレンジで私のほかにだあれもいない
暮れる陽の余韻しずかに残る中出て行く君を追いかけられず
口下手なあなたが言いたかった言葉すべて私
短歌10首「私だけかも」
センセーに起こされたくて寝たふりをするのはたぶん私だけかも
冬の宵タイツの足先つめたくて眠れずにただラジオをかける
手のひらのハンドクリームふわり香り母と過ごした記憶をたどる
甘ぬるい抵抗なんて意味なくてキャラメルはただ溶けてくばかり
夕焼けた空はピンクとオレンジで私のほかにだあれもいない
暮れる陽の余韻しずかに残る中出て行く君を追いかけられず
口下手なあなたが言いたかった言葉すべて私
短歌4首「またいつの日か」
川沿いに並ぶ灯のいろあたたかく どこからもはぐれた私にも
バランスをくずした心に気休めと思いつつ朝ストレッチして
まんじゅうの餡柔らかく分け合って食べたとしても一人は一人
もう二度と会えないことを知りつつも約束するよ「またいつの日か」
短歌10首「猫じゃらし」
雨の夜猫をなでつつ願うのは少しは生きやすくなる三十路
月満ちた今宵に桃をかじっては持て余すのは女のからだ
爪を短く切りましたスカートも膝の下です 悪い子だけど
教室の中に居場所はなくなって外の紫陽花青ざめている
慈しむということいまだできなくて嘘でも優しいふりばかりする
もう君を邪険に扱ったりしない あの日も揺れていた猫じゃらし
残り香があとかたもなく消えてからだんだん重くなりゆく不在
短歌10首「家族がほしい」
「卵焼き少し飽きたな」弁当の箱ゆすぎつつ一人のお昼
ひっかいた傷はすぐには治らないのにまたそこをひっかく弱さ
「恋」という言葉でひとくくりされたひとつひとつに名前をつける
ゆびさきでアイシャドウとりまぶたへとうすく伸ばしていく六月に
焼きたてのトーストもすぐ冷えるから バターは熱い熱いうちにね
「このまんまあふれて海になればなあ」バスタブにお湯ためつつ思う
ついついとコンビニ菓子に手が
短歌10首「ただ春を待つ」
君のふところに入れる人はなく渡した鯛焼きしずかに冷める
春を待つ心に色はないけれど小さな鼓動ひそやかに打つ
卒業が来たなら君の寝ぐせ見てはしゃぎあうのももうなくなるね
冬ざれの野になにもかも置いてきたわだかまりさえさびしがりさえ
品の良い口紅品の良いドレス心を乱す人さえなければ
ぞんざいに体を扱ってきたからこういうときに涙がでない
心にも鎮痛剤が効いたならあっという間に過去になるのに