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借りてきた本10冊を解説してみた

年末年始のごたごたしてしんどかった気持ちがやっと回復してきて、ノートをまた書いていこう、という気分になってきた。

ノートを書ける書けないは私の元気のバロメーターでもあるみたい。

毎日更新をしたいなあって気持ちも今年はないわけではないけれど、書く気が起きないときに、長く休めるっていう余地も、大切だと思っている。

昨日最寄りの市立図書館分館へ行ったら、あ、これ読みたい、っていう小説がいくつもあって、たくさん借りてきた。

借りてきた本について少しだけ解説しよう。

町田そのこ「ぎょらん」

町田そのこさんは、今をときめく新潮社の賞「女による女のためのR18文学賞」から出てきた作家で、最初の作品「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」を読んだとき「なんて上手いんだ~!」と衝撃を受けた。この2作目「ぎょらん」はkindleになっていなかったので、買い損ね、早く読みたいと思っていた。

宮下奈都「静かな雨」

「羊と鋼の森」で本屋大賞を受賞した宮下さんのデビュー作「静かな雨」。これは文學会新人賞佳作に輝いた作品だ。宮下さんの淡々としてあたたかく、静かな筆致が好きなので、これを読むのも楽しみ。

山内マリコ「メガネと放蕩娘」

富山出身の作家山内マリコさんが、富山市の歴史ある商店街をモデルに書いた作品と聞いて、富山市在住の私としては、前から気になっていた作品だ。山内さん「ここは退屈迎えにきて」とか、地方都市の閉塞を抜群のセンスで書かれるので、とっても期待。石川県の本谷有希子さんにも思うけど、北陸の作家が活躍するのはうれしい。

川上弘美「どこから行っても遠い町」

川上弘美さんも良いですよねえ。「溺レる」の恋と食べ物の描写や「センセイの鞄」のふわふわした居酒屋でのやりとりとか、一時期好きでたくさん読んでいたけど、最近の作品は未読が多いので借りてみました。

湊かなえ「豆の上で眠る」

湊かなえさんは一時期まとめてたくさん読んで「このひとすごい」と思いました。イヤミスという言葉ももう定着したけど、その走りでしたよね。長い語りが、本当にお上手で、ぐんぐん引き込まれてしまいます。

伊藤朱里「緑の花と赤い芝生」

伊藤さんは太宰賞受賞作「名前も呼べない」を前に借りて、なかなかよかったので今回も借りてみました。落ち着いた文章が私好みで、これから期待大!の作家さんです。

角田光代「私のなかの彼女」

角田さんのこの作品は以前読んだことがあるのですが、なんだかまた読みたくなって借りてしまいました。角田さんは初期よりも最近の作のほうが好きかな。「坂の途中の家」とかもすごい良かったなー。

小川洋子「口笛の上手な白雪姫」

小川洋子さんは、お上手だなあと思いつつも、実はあまり通ってこなかった作家。でもやはり文章上手すぎるし、独特の文体におそらく学ぶところは多く、たくさんある著作を、少しずつ読んでいきたいなと思ってます。

柚木麻子「あまからカルテット」
柚木麻子「奥様はクレイジーフルーツ」

みんな大好き柚木さん。直木賞候補作「BUTTER」で、もう押しも押されもせぬ大作家になってしまったという感じがありますね。私も著作は基本全押さえしているのですが、いま手元にないもの(文庫本で買ったけど実家にある/手元にあるのがkindleなので紙本がない)を借りてみました。どちらも大好きな話。とっても痛快で出てくる女の子がキュートですよね。

……というわけで、10冊解説してみましたが、いかがでしょうか。こうやって並べてみると、「私ってやっぱりただの小説オタクやな」っていう印象しかありません。はい、終わり!

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