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君の居場所になれたらいいな

君の居場所になれたらいいな。
そう思って、バリスタになった。

いつも通りの仕事をする。
お正月もクリスマスもお盆も年末も。

いつきても変わらない挨拶で迎える。
喋ってもいいし、喋らなくてもいい。

だれでもそこにいていい。

僕はいろんな街でコーヒーを出した。

鎌倉も横浜も表参道から地方の村まで。
どこだってカフェは必要なんだ。

相手が誰でも、変わらず話したい。
どこかの社長でも、学生でも誰でも。

その対応が嫌な人もいると思うけど。
一定数チヤホヤされたい人もいるから。

僕はバリスタのえらくもなんともない立場が好きだった。

4年くらい働いて、退職した。
その後1年半くらいはニートである。

給料は安い。会社はうるさい。
売り上げは上げなきゃいけないし、アルバイトはわがまま。

理想と現実はなかなか違うもので。
適応障害になり、人と話すことができなくなった。

退職してからは。
ひたすら寝たり。読書したり。フラッと旅に出たり。
音楽を作ったり、お酒飲んだり、勉強したり。

世の中について考えることが多かった。
政治のこと。経済のこと。

いろんなことを考えて、何周も回って。

やっぱりカフェがいい気かする。

居場所があれば、生きていける人がいると思うから。
またカフェの店長になれたらいいな。

その時は、よろしくお願いします。

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