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まろ
2015年6月11日 09:57
芒《すすき》の穂晴れ渡る空青々と栗羊羹の味蘇る
2015年6月11日 09:56
西向きの窓に日差しの弱まりて栗金団を食べたく思ふ
2015年6月11日 09:55
遊歩道木々の葉擦れを聞きながら銅鑼《どら》焼き下げた右手も軽く
雨の降る朝に出掛くる金曜日甘納豆を買ふためだけに
2015年6月11日 09:54
昼下がり一口利休饅頭と玉露の香る至福の境地
青畳豆乳豆腐釜伸び茶瀬音優しく微睡《まどろ》みの後
2015年6月11日 09:53
過ぎ去りし日々思ひ出すこんな日は冷やし汁粉と玄米茶など
2015年6月11日 09:52
白緑黄桃赤の金平糖握り締めても食べぬ幼子
2015年6月11日 09:51
皐月空染むる夕日に匙を置く牛乳羹に溺るる果実
2015年6月11日 09:50
風鈴の鳴る縁側で餡子玉誰に食はるるその三つかな
葛餅の一皿冷えた冷蔵庫グラスに氷と麦茶を入る
2015年6月11日 09:49
糯米《もちごめ》の粒塩漬けの桜の葉思ふは祖母の笑顔在りし日
2015年6月11日 09:48
白玉粉白桃緑串刺して求肥団子に人生重ぬ
草団子二つ食べればもう要らぬ老くる胃袋老くる食欲
