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徘徊。

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 深夜の散歩を、君は徘徊と呼ぶ。
 何の目的もない。
 ただ、好きなようにコンビニに寄って、好きなように自動販売機で飲み物を買って、好きなようにブランコを漕いで、好きなように煙草を吸って。
 でも、僕にとっては意味がある。
 僕はエモいことがしたいんだ。
 彼女に僕の家に泊まってもらったり、料理を作ってもらったり、一緒に散歩をしたり。
 それだけで十分だから、それ以上は望まない。
 だから、彼女とは付き合わない。
 言い方は悪いけど、彼女はエモいことをする為の道具に過ぎない。
 彼女は幸せそうに、煙草の煙を吐き出した。
「夜がずっと続けばいいのに」
 分かってる。こんな日々は永遠には続かない。
 彼女が今の関係以上を望んだ瞬間に終わる。
 深夜の散歩を、君は徘徊と呼ぶ。

夜の街へ、作品のネタを集めに行く為の費用に出来ればと思います。