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私の「Normal=普通」の生活

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「Very BadからやっとNormalになった」

これは先日、私のヨガの師であるマスター・スダカーから言われた言葉。

気付いたら初めてのワークショップに行ってから5年近くが経ち、恋愛相談をしたこともなく、身体の不調しか伝えたことはなかったけれど、その5年の間に関西から熊本への移住、妊娠から出産、子育てをするようになり、私はやっとVery Badな生徒からNormalな生徒へと変わったらしい。その言葉がずーーーーーーっと頭の中で気になっていて、

じゃあ「Normal=普通」って何だろう?というのを最近考えていた。
確かに私の生活はとても普通である。

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朝は起きて、洗濯や身支度など色々な用事を済ませたら道の駅に出荷。

こうやってたまに息子も一緒に出勤。

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「見といてあげるよ〜。」と職員さんが抱っこしてくれてる間に
シール貼って品出し。

帰ってきたら、11時半のお昼に間に合わせるため、いつもの通り研修生も合わせて7人分の炊事。

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例えばある日の食卓。
なるべく皮ごと使ったり、葉っぱも残らず使う。
この日のメニューは、

人参とヤーコンのきんぴら/カブの葉っぱのナムル/カブと豚肉の炒め物

ヤーコンは北海道の知り合いから、カブはご近所さんから貰い物♪
農家の食卓はいつも一品くらいは頂いた農産物とかで出来ている♪

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最近は今年から高齢のおじいちゃんから引き継いだ、えつこ畑の野菜も大きくなってきて、食卓に自分の作った野菜で出来たメニューも!

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大根の皮と大根菜&人参と揚げの煮物、人参葉と春菊の胡麻和え。

もちろん、作った野菜を食べるのは息子も!

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自分の作った野菜を息子に食べさせる日が来るなんて思ってもみませんでした。

そして、農家は家と職場までが0分。

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使わなくなったベビーベッドを出荷場(もちろん自宅の敷地内)へ移動させて、ごくたま〜に出荷のお手伝い♪ここでも息子はパートさんや家族に囲まれてご満悦♪

そして日が暮れる頃に夜ご飯なので、今は18時を目標に16時半から17時頃から夕飯作り。その間はじいちゃんやばあちゃんが息子を気にかけてくれます♪

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そして夕飯が終わったら、旦那さんがお風呂に入れたり、3人で一緒にお風呂に入ったり、たまに近所の温泉へ出かけて就寝。
(今日は久々の夜更かし。)

いかにもSLOW LIFE風ですが、日々目まぐるしくって、毎週ご飯の献立考えてたら気付いたら一週間が終わっている。。。

こんな普通の生活。

確かに義理の祖父母や両親と敷地内同居は今の時代は珍しいかもしれない。
学生時代、小中学校の友達、社会人になってからの友達でも農家の嫁なんて皆無である。
でも私からしたら、この生活はとっても人間的でとっても普通の生活だと思う。

朝、太陽が昇ると旦那は起きて仕事に行き、日が沈むと帰ってくる。
家族はもちろん、地域の人みんなで子育てをする。
ご飯は家族も、仕事を一緒にする人もみんなで食べる。
夜もみんなで同じ時間に布団に入って川の字で寝る。
自分たちの食べるものは、畑で作る。
多く作れたら人に譲る。

毎朝満員電車に乗って数時間かけて会社に行き、夜は遅くまで働いて、出産から一年の間はお母さんは子供とずっと2人でマンションとかで暮らして、一年の産休が明けたら保育園に預けて共働きの生活と私の生活。

きっとどちらも普通なんだけど、私的「普通」の生活は今の生活だと思う。

もちろん、煩わしいことがないわけではない。

農家の長男で、きっと息子と同じようにみんなから愛されて育った旦那は、働き者だけど海外育ちの私とは色々な点でズレがあるとゆーか、私がズレているのかもしれないし、物事の考え方も生活も、お互い好きなジャンルが一緒なはずの音楽やお笑いの趣味ですら、てんで合わない←

そして「農家」という職業柄なのか、はたまた日本と海外育ちの私だからか結婚して一年、旦那はもちろん、「家」という括りで考えると、色々な感覚が私のそれとはぜーんぜん違って埋め合わせというのか、すり合わせというのか、そういうことをするのに大変多くの時間を要するようになってきた。

でもどんな家族だって、どんな夫婦だって「トライ&エラー」という話し合いを繰り返しながら、いろんな違いを埋め合わせていくしか方法はない訳で、そこはどこの家庭と何ら変わらない。
だってじいちゃん、ばあちゃんになったって毎日のように喧嘩したりしてるもん!

だったら私はこっちの方の「普通」を選ぶ。
イエス!This is 私のNormal Life!

(余談。

友だちも、だーれもいない地域に1人で農家に嫁ぐというのはなかなか大変です。まして実家が近いわけでもない私のうっぷんの捌け口はどうしてもいつも旦那になってしまうのです。こんな農家の旦那さんが日本全国いっぱいいるのかと思うと、実は一番大変な職業は【農家の夫】なのではないかと思ったりする日もあるのだけれど。サンキュー!旦那氏!)

こんな農家の嫁の話はもちろん、農家の旦那さんのお話、そして農家以外にも元ギャルモデルで現在はエシカルファッションに取り組む鎌田安里紗さんや「東京生まれ、無農薬育ち」の野菜を育てるOme Farmの太田太さん、映画「よみがえりのレシピ」/「おだやかな革命」の監督である渡辺智史さんなどなど本当に多岐にわたる今を輝く皆さまからの寄稿文も載っている「耕す女」!絶賛発売中です!

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