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脱・テレビ奴隷!自由への扉を開けるテレビを見ない生き方

大学生になってから、テレビをまったく見なくなった。

そして、当時ぼんやりと感じていた「テレビの恐ろしさ」をうまく言語化してくれている本にであった。

それが『テレビは見てはいけない 脱・奴隷の生き方』だ。

脳科学者である苫米地英人氏が、独自の視点でメディアの恐ろしさを描いている。

本書はテレビにかぎらずネット動画を見る人にも、「メディア」そのものを見つめなおすのにオススメの一冊だ。

テレビの害悪

日本のテレビは、スポンサーの都合に合わせて作られていることが大前提。

その影響で放送される情報は、スポンサーに都合の良いものになりがちだ。

「大口スポンサーの悪口は絶対に放送できない」という事実が、メディアの裏側を垣間見る一端といえる。

そして、テレビが情報発信をすることで、人々を簡単に洗脳できる危険性がある。

たとえば、「納豆が体にいい」「ココアが体にいい」といった情報が流れ、次の日にはスーパーからそれらの商品が消える。

これは典型的な「洗脳行動」だ。

自分の軸を持つ大切さ

上記でみたように、物の価値や意見は、時代やメディアによって変わるものであると認識することが大切だ。

そのうえで、「自分が信じていること」を客観的にみて、その情報源を検証することが必要となる。

そして、自分自身が何を大切にするかという軸を考えることが重要だ。

著者はマスコミが偏った報道をして、国民を誤った方向に導いていると警告。

自分のオリジナルな意見でなく、マスコミや他者の言葉をうのみにすることは、間接的な洗脳行為と同じといえる。

著者は「メディアの奴隷になってはいけない」という強いメッセージをおくっている。

英語の必要性

苫米地氏は「英語の重要性」にも触れている。

英語を磨くことで海外のメディアにアクセスし、異なる視点から情報を収集することができる。

おなじ出来事でも異なる角度から報道されることがあり、これが物事を多面的に理解する手助けに欠かせない。

自分の意見や信念を形づくるうえで、日本のメディアといったひとつの情報源にたよらず、幅広い情報を取りいれることは重要といえる。

英語をツールとして使い、異なる文化や価値観からの情報にふれることで、視野をひろげることができる。

おわりに

著者の一連の著作に通底しているテーマは「自分の頭で考える」ことだと思う。

本書は、苫米地氏の独自の視点から、メディアの罠や奴隷化からの脱出の重要性を考えさせられる一冊。

10年以上前の本なので、少し古いが、自分の人生をコントロールし、情報に振り回されないために一読の価値がある。


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