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今後「クラウドインテグレーター」は個人が身につけるべきスキルになるぞ!

前回クラウドインテグレーターという仕事についてお話しました。
少し振り返って説明しますと、クラウドインテグレーターというのは、クラウドを利用したシステムを作る仕事です。医療現場でのカルテのクラウド化やカーナビによる事故時の対処など、最近活躍の場が増えている仕事です。

前回の記事で少しだけ触れましたが、クラウドインテグレーターは徐々に一つの職種から英語のような一つのスキルに変わっていくと私は考えています。

今回は、なぜクラウドインテグレーターが一つのスキルとして広まっていくかについてお話したいと思います。

AWSの登場

AWSとは、アマゾンウェブサービスの略称です。アマゾンが様々なシステムをAWSというパッケージにして、手軽に使えるようにしています。例えば、スパコンのような計算サーバは自社で持つと高いし管理も大変です。それをAWSでは、アマゾン所有の計算サーバで計算してくれるので、今までより手軽に大規模な計算ができるということです。

AWS中で主要なものがクラウドサービスです。従来はこれも企業に導入しようとしたときには、通信の専門知識のある人がシステムを構築していました。それが、AWSのおかげで知識がなくてもクラウドシステムの導入と運用管理ができるようになったのです。

技術というのは、複雑なものでも少しずつ簡単に扱えるようになっていきます。最近はプログラミングも、わざわざ0から作る必要はなく、ライブラリから使えるものを引っ張ってくるだけである程度良いものが作れます。

その結果残るのは、それらの技術をどう活かすかという部分です。これからは只の知識ではなく、今使えるものをどう活かすかという創造性が求められる時代になっているのです。

BPaaSから自社開発へ

まず企業内の面倒な業務プロセスを簡単にしたいという思いからシステム開発をしている企業に仕事が任されます。システム開発を請け負っている企業は、企業の要件に従ってシステムを開発します。このとき、具体的なシステムは受注側が決めずに、システム開発担当が決めるという方法をBPaaS(ビジネスプロセスアスアサービス)といいます。具体的な業務プロセスを伝えることで、ノウハウのある開発担当が適したシステムを作れるというメリットがあります。

これはとても良い方法です。しかし、全てがこれで解決するわけではありません。残る大きな課題として、「運用」があります。

運用するなら自社開発

結局、運用のことを考えると社内にある程度知識のある人材が必要になってくるわけです。自社に専門家がいることのメリットは運用管理だけに留まりません。自社開発することで、時代の流れとともに自社内にノウハウも蓄積されます。時代の流れの速い現代だからこそ、ノウハウのような無形資産が重要になってくるのです。

今回は、クラウドインテグレーターという仕事がAWSなどのツールの発達によって、個人のスキルになってくると思われます。時代に乗り遅れないためにも、クラウド技術について少し知っておくと良いかもしれません。

参考 Slerの教科書 増田博道

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