トランプはどこに行く?

以前、ParlerというSNSを試しに使ってみたというnoteを書きました。

その頃は書き込みが正常に行えなかったり、不安定なところも見られましたが、しばらくすると結構安定してきました。ただ、ブラウザでアクセスすると

こんな画面が表示されるようになりました。AdGuardが注意喚起で出しているものです。

何かセキュリティ的に問題があるのではなく、多分ですが書き込まれている内容がいろいろ問題あるのだろうなということは容易に推測できます。何せ、Parlerの運営側が書き込みについては一切検閲・削除をしないという方針ですから。

さて、そんなParlerのヤバさの一端をになっているトランプ大統領とその支持者たちが、アメリカ合衆国の歴史に悪い意味で永遠に残る出来事をやらかしました。亡くなった人もいるので茶化すつもりもありませんが、法と秩序を掲げてBLM運動のデモを批判していた人たちが、法と秩序を掲げながら立法議会に乱入して暴動を起こすというのは悲劇でもあり喜劇でもあります。

一応は、あと数日でトランプ大統領の任期が終了するのですが、まだすんなり政権移行出来るかどうかは怪しいものです。一部メディアでは敗北宣言と出ていましたが、選挙に負けたともバイデン大統領を認めるとも言っていないのですから早計です。

トランプ政権も辞任者が出て、この後数日ならどうしようも無いのかも知れません。頼みのペンス副大統領も選挙結果を覆す試みには加わらなかったようですし。

その一方で、トランプ大統領の任期満了前解任を実現する、合衆国憲法修正25条の発動も無さそうです。そもそも共和党の内部でもまだトランプ寄りの議員も結構いるようですし。

これまで何度も書いてきましたが、トランプのヤバさが問題というよりも、トランプを支持する人がまだたくさんいることの方が問題でしょう。遠く離れた日本の東京でもトランプ支持を訴え、大統領選挙不正を糾弾するデモが起きるくらいですし。

議会を否定するトランプ大統領を支持している共和党議員は今後どうやって活動していくのか、個人的には謎なのですが、反リベラル・米国第一主義を声高に主張していればそれなりにやっていけるのかも知れません。地方議会におけるお山の大将のような地方議員のようですが、連邦議会でもそういう議員が増えるとしたら確かに議会制民主主義の危機なのかも知れません。

ともかく、結局トランプ大統領はTwitterやFacebookなど、これまでの自分の支持の源泉だった各種SNSを使えなくなりました。現職としてはあと数日であっても、4年後も戦うとか選挙結果に対する裁判は続けるとか言っている以上は、何らかの形で世間へのアプローチする武器は必要なはずです。それがParlerになるのか、新しく個人的に何かメディアを立ち上げるのか、それこそ忘れかけられているMastodonになるのか。

個人的にはParlerでもいろいろやらかして、Parlerですら見放して検閲やアカウント凍結などの処分を食らうになってほしいという願望もありますが、そういう投稿を受けて現実世界で罪の無い人に被害を及ぼすアホが実際にいますので、大人しく晩年を過ごしてもらうのが世界にとっては一番良いとは思います。

2021/01/09 19:48追記
書いた後にParlerに対する動きがありました。一部メディアに載っていましたが、ParlerのモバイルアプリがAppleのApp StoreとGoogleのGoogle Playから削除されたそうです。

まあそりゃそうだろ、という対応ですが、Parlerやトランプ支持の保守層はどうするんでしょうね。いっそのことトランプ大統領がTikTokで動画アップすれば?

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