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デザインレビューが苦手だった僕が、積極的にレビューをもらえるようになった話

最近、社内のデザインチームで朝から気まぐれにSlack Callを立てて雑談をしています。今日はデザインレビューの話になりました。

この話題でいつも語られるのが、デザインレビューを人格否定と捉えてレビューをもらうのが辛くなるって話。

僕も昔はデザインレビューが苦手だったんですが、今では積極的にレビューをもらえるようになったので、デザインレビューに対する気持ちの変化について書いてみようと思います。

デザインレビューが嫌いだった時代

2016年、インターン1年目は正直デザインレビューが嫌いでした。というのも、僕が作ったアウトプットは必ずメンターのレビューが必要だったんですが、基本的に毎回嵐のようなレビューをもらってました。

当時の僕は今よりも遥かに仕事ができなかったので、毎回嵐のようにレビューをもらっており、「自分のスキルが足りないからレビューが多いんだ」とか「早く1人でデザインできるようになるぞ」って気持ちで仕事をしており、自分が作ったデザインを使うユーザーのことは全く考えていませんでした。

あくまで自分中心で仕事をしていたので、できるだけ人に聞かず、自分の力で仕事をこなせるようになることが大事だと思っていました。

とはいえ、インターン生のアウトプットをそのまま世に公開するわけにはいかないので、毎回メンターのレビューはもらいます。その度に嵐のようなレビューをもらい、どんどんレビューが嫌いになっていきました。

レビューに対して、テストの採点みたいな感じで、自分の作ったものが「正しい」か「正しく無いか」って気持ちになっていたと思います。そのため、最終レビュー以外はできるだけ自分1人で作り、デザインをしていました。だって、テストだからカンニングってダメだよね?って感じで。

定期的にあったフィードバック面談でも、もっとメンターからレビューをもらうようにって毎回言われていたと思いますw

気持ちの変化

この気持ちに変化が起きたのが、2017年の夏だと思います。
インターンとして入社して1年半。かなり遅いw

この時、freeeの確定申告機能のデザインを任されました。もちろんメンターのサポートは相変わらずありました。

同じようにレビューをもらう日々は続いていましたが、確定申告機能のデザインを担当したことで初めてfreeeを使っているユーザーのことを意識しました(遅い)。

確定申告のことがわからなかったので、調べてるうちにfreeeを使ったユーザーのブログとかツイートを見つけ、freeeに対する感謝の声とか、逆に使いづらかったら、強めのフィードバックもみかけました。また、freeeを使うユーザー数の多さにも驚いたことを覚えています。

ここで初めて、自分がデザインした画面によってユーザーの業務に与える影響を意識しました。(それまで何考えてデザインしてたんだ)

そして、ようやく自分がデザイナーとして一人前になるかどうか、ではなく自分が関わったプロダクトによってユーザーの生活にどういう影響があるのかを意識してデザインするようになりました。

この時から徐々に自分がデザイナーとしてどう成長するか、というよりも関わったプロダクトのクオリティを高めるにはどうすれば良いか?というマインドに変わって行きました。

その結果、能力の無い自分1人でデザインするよりも、知識ありそうな周りの人にできるだけ早く頼って意見をもらった方が最終的な成果物としてのクオリティは確実に高くなるという意識に変わり、徐々に他人にレビューをもらうようになっていきました。

「みんなでデザインすること」を意識したら、レビューの捉え方が変わった

今ではもう少しデザインレビューに対する捉え方は変わっています。僕1人でデザインするという意識ではなく、みんなでデザインするという意識に変わりました。

デザインプロセスのできるだけ早い段階でステークホルダーを巻き込み、「自分でデザインしたもの」ではなく「みんなでデザインしたもの」という意識に変えていくことで、僕の中のデザインレビューに対する位置付けが「自分の成果物に対する評価」という捉え方ではなく、「みんなで品質を高めていくための議論」に変わりました。

正直、今でもデザインしたものをレビューされるのは苦手意識があります。ただ、自分がデザインしたものを「自分が所有しているという意識」から早い段階で手放していくことで、デザインレビューに対するネガティブなイメージを減らすことができるようになりました。

デザインレビューが苦手って人は一つの事例として参考にしてみてください!

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