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トランジットも楽しむ移動術(海外の場合 メキシコ編)

前回、コロナ禍における日本国内のフライトで、トランジットをいかに楽しむかを書いた。

この記事のようなことをし始めたのは、海外へ旅行するのにトランジットが多いことからだった。空港でダラダラ、ぶらぶらするだけではもったいないなー、どうせだったら空港から出たいなー、出たらそこの国にも入国したことになるなー。なんて思ったのが最初だった。

仕事上、年に何回も海外に行くことはできない。年イチ行けて御の字だ。だったら濃密な旅行にしたいと思い、トランジットも楽しむことにした。(今回紹介する2つの旅はコロナ前のことである)
国際線でのトランジットは、空港や航空会社や利用ターミナルなどによって乗り継ぎに必要な最低時間があるが、逆に何時間以上あれば空港から出れるのか、ということを考えると旅の計画が楽しくなってきた。
空港に鉄道や地下鉄が乗り入れていると、街中まで出やすいし、空港まで戻ってきやすい。例えばコペンハーゲン空港では鉄道が乗り入れているのと、街中までの所要時間が15-20分程度なので短めのトランジットでもコペンハーゲンの街並みをちょこっとでも堪能できる。

メキシコ カンクン方面への旅


すべてマイル交換の特典航空券で搭乗。

(1)往路

岩国―(ANA)―羽田―(ANA)―バンクーバー―(エアカナダ)―トロント(深夜に9時間のトランジット)―(エアカナダ)―コスメル島

ユナイテッド航空のマイレージを貯めているのでスターアライアンス系列の航空会社になる。

羽田空港のゲート

羽田空港・バンクーバー空港では乗り継ぎの時間が2時間程度で、空港の外に出るのは現実的ではないため、素直に空港で次のゲートまで向かいながらお店をチラチラ見る程度。その次のトロントは9時間ある。ただ、深夜11時頃到着して出発が朝8時。ということは世間一般でいう寝る時間そっくりそのままがトランジットの時間になる。

空港で寝る!?とも思ったが、それはもったいない・・・ということで、羽田―バンクーバーートロントの間で十分睡眠をとってトロントで動けるよう調整することにした。ただ、深夜って何ができる?どこか開いてる?しかも真冬2月の深夜。寒い中で何ができるんだろう。
そう思って、調べるも目ぼしいものは何も引っかからない。
寒いし風呂かサウナみたいなものはないかなー、と思い検索でヒットしたので、プリントアウトして住所を確認しておく。トロント空港にも鉄道が乗り入れしているので、最終電車くらいの時間に乗り込み街中まで向かう。
何とかしてそこまでたどり着くも、ボクも英語力のなさが出てしまい、ショートステイでサウナ入りたいんだけど、が伝わらなく、出ていけと追い出されてしまう・・・
え、極寒の深夜にポーンと投げ出されてしまうの!?どうしよ・・・

遅い時間まで開いてる飲み屋さんを探すことも考えたが、私は下戸。ビールジョッキも飲みほせない。そんな体質の自分が行ったところで楽しめないかなーと思い、気がついたら街中を徘徊していた。

極寒のトロントの街

2時間ほど経った時、さすがに寒さに耐えられなくなり、24時間オープンのファミレスに駆け込む。特に食べたいものもなく、お腹もすいてないが、ポテトとコーヒーを頼む。
普段から暇つぶし用の本は何冊か持っていくようにしているので、本を読みながら数時間過ごす。
トロントの深夜の人間模様。と思い周りも見ると、そんなに大きな事件もなく、キャラの濃い人がいるわけでもなく、淡々と時間が過ぎていく。
フライト3時間前。そろそろ始発もあるだろうし、駅に行ってみるか!

早朝のトロントユニオン駅
オープンしたてでがらーんとした構内

それでもまだ早かったみたいで、駅も開いてない!しょうがない。駅の周りをぐるぐる回ってみるか。こんなトランジットの過ごし方もたまにはいいかな。カナダは初めて来たんだし。

極寒を経験したあとはコスメル島でダイビング三昧の予定。極寒のダウンジャケット→南国リゾートのTシャツ短パンという振り幅の大きい移動に。

カンクン近くのプラヤデルカルメンの街
カンクン①
カンクン②

コスメル島ではダイビング三昧。お隣アメリカからのダイバーがホント多い。コスメル島滞在中はダイビングショップをコーディネートしてくれた日本人の方以外には日本人には会ってない気がする。
その後、カンクンに移動し、セノーテでダイビングを楽しむ。そこは日本人経営のダイビングショップだったので、日本語で話ができて快適快適。

で、復路へ。

(2)復路

カンクン―(ユナイテッド航空)―ワシントンDC―(ユナイテッド航空)―フランクフルト―(ANA)―羽田―(ANA)―岩国

帰りは選択肢を増やしたく、カンクンからにした。帰りはどんなルートの選択肢が出てくるかなーと思っていたら、ヨーロッパ周りのものを1つ発見。ドイツ・フランクフルト経由だ。
おー北半球1周できるじゃん!しかもフランクフルトでのトランジットは9時間。空港から街まで離れてても出れるじゃん!もう即決。(あとあと調べると鉄道も乗り入れていて、12―18分ほどで中央駅まで行けることが判明!)街ぶら以上のことができる!
カンクン―ワシントンDCは出発が遅れ、乗り継ぎできるのか、と心配になる。が、ワシントンDCで次のゲートまで小走りし、なんとか滑り込みでセーフ。ワシントンDC―フランクフルトまでは長距離フライトだし、時間もかかる。フランクフルトで歩き回ることを考えて爆睡モードに。
フランクフルト空港降りてまずしなければならないことがあった。

フランクフルト空港

次の搭乗はANAでユナイテッド航空からの予約ではANA便の座席指定はできない(その当時はできなかった)ので、ANAカウンターに行って自分の希望する席を確保しておきたかった。まだ時間があるのでチェックインは始まっておらず、カウンターから空港内のオフィスに繋いでもらい、搭乗便や特典航空券のことを伝え、席の予約をお願いした。長距離路線では、必ず通路側を取るようにしている。トイレに行きたい時に通路側の人に声かけて行くのが面倒だからだ。

さて、席も確保したし、街に繰り出そう!

フランクフルト空港に乗り入れしている鉄道はどうも短距離用と長距離用のホームがあり、そこでちょいと迷ったものの、電車に乗り15分ほどで中央駅に着く。

フランクフルト中央駅

おーひっさびさのドイツ!(約20年ぶり)前回はロマンティック街道方面だったからまた雰囲気違うなー。大都市フランクフルト。

街中をぶらぶらしていると、ショッピングモールがある。おっそこに入ってちょっと物色するか。
3時間ほどぶらぶらし、疲れたし空港戻るか。

フランクフルト街中
絵を描いてる人がいた

空港でまだやりたいことがあるしな。

再びさきほどの電車に乗り空港へ。

駅構内
乗る電車のホームを探す

さっと着くはず・・・と思っていたら、ホームでもないところで急に停まる。何かアナウンスしているが、ドイツ語は全くさっぱりなので、何を言っているのか分からない。とりあえず何かあったんだろうな。近くの人になんとなく聞いてみると「trouble」の単語だけは分かった。しょうがないボチボチ待つか。15分ほどするとゆっくり動き始めた。こういう時ってなんだかホッとするよね。

空港でしたいこと。それはスーツケースを買うことだ。
ドイツ製の有名なスーツケース。しかもネット情報によると、空港限定でしか買えないレアな商品があるとか。もし欲しいサイズのものでレア商品あれば即買いだな。
いざ、スーツケースの売場に行くと、いろいろな大きさ・種類・色がある。
「レアものあります?」おっあるじゃん!あとは色やちょっとした仕様の違いか。「じゃこれで!」
2月のこの時期、ドイツなのに春節セールもやっているし、免税措置もある。しかもメーカーの原産国ということで価格ももともと安い。結局自腹だったのは日本円で4万弱くらいに。
後日談だが、帰国してその商品を日本で買うといくらなのか検索すると11万だった!半額以下!

お得な買い物になった

免税手続きも済ませ、搭乗ゲートまで向かう。

フランクフルトを街ぶらできて、スーツケースも買えて、大満足のトランジットになった。

まとめ

乗り継ぎがいくつかある場合、中途半端な時間(2時間半とか3時間)より、1ヵ所でも長時間のトランジットがあればその地を楽しめる。

次回はもっと乗り継ぎが多く、楽しんだ都市も増えた話を。

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