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介護に活かすアロマテラピー(概要)

パンデミック前は『アロマケアチーム・プチマイン』と言う名称の団体を立ち上げて、ボランティアさんの育成や、アロマ・カフェ(いわゆるオレンジカフェを内包して世代間交流を目的としたもの)の主催、自治体への協力事業で「家族介護教室」のひとつとして担当をさせていただいていました。
パンデミック以降、感染管理をしながら、ボランティアさんを守りながら、私自身が仕事もままならぬ中の無償ボランティアをしていく事にモチベーションが保てず、活動休止してしまいましたが、今後も、他の感染症も念頭において考えなければならない中、ボランティアでは施設や病院へ訪問する事は難しいであろうとも考え直し、これからは、もう少し持続可能な方向性を考えて事業化して行こうと思っています。

実は「介護に活かすアロマテラピー」と言う講座は、受講対象者がどの立場の人かで、内容がガラッと変わります。自分自身の臨床経験からそう思います。
より実践的にと考えると、それを実践する人の立場で出来ること、出来ないこと、知らなければならない事が変わってきます。
もちろん、IFA認定アロマセラピストで、ステファニー・ロード女史のケアラーコースを受講し、かつ介護士として介護現場に導入すると言うのであれば、何もお教えできる事はないかもしれません。
もし、私の経験を活かしていただけるならば、経験談を話します。と言う感じかもしれないと思います。
しかし、それだけ勉強されても、体はひとつなので、介護職として、あるいは、看護師として就業している組織で二足の草鞋を履いていく事は、かなり困難な現場であると承知しています。
逆もまた然りです。現場は現場で日々アップデートが必要でしょうが、アロマテラピーもまたアップデートが必要な体系的に完成していない学問です。医学もそうだと思います。完成していない学問はどちらもアップデートが必要なので、両方を隈なくアップデートするのは、相当なことになりますので、最終的にはプロ同士、補足し合うことが、提供したい相手にとっての利益になると思います。
そのことを踏まえた上で、現場で活用していただけたらと思います。

私は、IFA(国際アロマセラピスト連盟)の認定を受ける為に学んだ養成校(以下、母校)を選んだ理由も、校長が介護現場へのアロマテラピーの導入を頑張っていたからで、IFA取得後、すぐに母校の介護アロマセラピストの学習と、母校が母体となったNPO団体で研修、及び、委託業務をさせていただいてきました。
担当していた施設は都内の比較的富裕層な地域の施設と、都内の一般的な施設、都内の緩和ケア病棟も研修させていただいてました。病院内でのロビー活動もしていましたが、これはそれ以上の発展性が見込めないと言うこともあってか、最初こそ担当はIFA認定者と銘打っていましたが、次第にボランティアとしての経験が長ければ活動を認める方向に変わっていったので、やっぱりね、世の中、無償は、質が落ちることになると思いますよ。病院関係者さん。(笑)

ちょっと愚痴が入ってしまったかもしれません。すみません。

そうそう。「介護に活かすアロマテラピー」と言う講座を繰り返すうちに、受講生の立場によって話す内容が変わるな。と、思った理由の一つに、どこかの掲示板サイトで、NICUの看護師さんから、患者のお母さんから何かアロマテラピーでケア出来る事はないか?と相談されている相談の書き込みがあり、かなり相談内容は端折ってあったので、行間を読む事、実際の現場が想像できる事のこの2点ができなければ、そう答えても仕方がないな。と思う答えがついていました。
「AEAJのインストラクターですが、3才未満の子供には精油は使いません。」
私は、最初の相談者の質問自体が無料で掲示板で聞く内容ではないと思いましたが、師となるアロマセラピストがおらず、看護師として何かしてあげられないか?と、思ってのことと推察した上に、この残念な答えが書かれていて、かわいそうだな。と思ったので、そこに書き込むことにしました。

〝NICUの看護師さんのご相談内容という事で、とても繊細な内容なので、こちらも少し割愛して書きますが、もし『担当医が、お母さんの気持ちに寄り添って出来る限りのことをしてあげていい。と言っているのであれば』フランキンセンスをご提案します。もし、フランキンセンスがきついようでしたら、オレンジスイートと1対1でブレンドして芳香浴されたらどうでしょうか?親子どちらにも有用ではないかと思います。〟

その後、もちろん先のAEAJインストラクターと名乗る方からイチャモンをつけられましたけれども(笑)

この『』が、どう言う意味かわかりますか?

現場を知っていれば、それが相談者の書き込みから読み取れました。そして、残念ながらその通りだったのです。

意味わかりますか?
そうです。
「予後不良」

医者は手を尽くせる限り、補完療法を許可してくれない傾向にあります。
書き込みひとつ読むのも『寄り添う力』が必要なのが臨床現場に出るアロマセラピストの資質だと思います。本で読んだから、本に書いてあったから、では解決できません。

だから、受講生のポジションによって話す内容が変わるのです。

ひとまずは、このコロナ禍で一番苦労しているかもしれない、ネットでこんな記事を読んでる余裕もないかもしれない家族介護におけるアロマテラピーの導入から書いていこうと思います。
もし、訪問介護の方など、たまたまこの記事を読んでくださったら、現場のご家族様にも伝えてください。希望してくださるようであれば一緒に家族のケアをしていきましょう。

ちなみに、その掲示板の最後には、トピ主の看護師さんから「最後にいい時間が持てた事」への感謝の言葉が載っていました。
文章読んで、寄り添い力が半端なくて、気になる方もいるかと思い、参考までに。

この記事は、「介護に活かすアロマテラピー」として、まとめています。

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ご支援ありがとうございます。いただいたご支援は精油の購入や「アロマケア」の臨床研究費としてありがたく頂戴して、研究成果を発表していけるように頑張ります。今後ともよろしくお願いします。