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HSPによる自己愛研究「遠野なぎこさんと毒母親」

歪な自己愛を持つ人について、色々な記事を読みながら研究を続けています。

自己愛があること自体は、当たり前で、誰でも持っているものです。

自己愛研究を続けた精神科医のハインツ・コフートが主張したように自己愛には、健全なものと不健全なものがあります。

誇大自己、幼児的万能感などが出やすい不健全な自己愛を持ってしまうと「自分は特別な人間だ」「何をしても許される」などの偏りが出ることも。それが行き過ぎると加害行動につながることも珍しくありません。

僕自身、HSP気質のせいか、次から次へと自己愛さんが近寄ってきて、それが大変苦しかった経験がありました。

今では、ようやく自己愛さん対応ができるようになり、平和な暮らしを送れています。


年齢を重ねたナルシストの行く末

毒親と称される方々も、自己愛さんの一種。

現在、「自己愛さんが勢いを失うと、どうなるのか?」という本をkindle書籍で出版しようと考えており、準備中です。

僕と縁のあった自己愛さんは、50代、60代になっている方が増えており、知人伝いで耳に入る話によると、結構な行く末であることが多いです。

自己愛さんは、攻撃的で自己中心的な振る舞いが常態化しているので、恨みを買いやすく、年齢を重ねるにつれて敵だらけになるケースも珍しくありません。

勢いがあるときは、恐怖で支配できるのですが、体力の衰えや病気、恨まれた人からの復讐などによって流れが変化。

人をグリップする力が失われ、恐怖支配できなくなった途端、袋叩きに合ったり、孤立していくケースが目立ちます。

遠野なぎこさんの独白

さて、『文春オンライン』の記事で公開されていた

『遠野なぎこ(43) 虐待で絶縁した母親の自死を告白「3人目の旦那がガンで亡くなった次の日…』の記事を拝見しました。

https://bunshun.jp/articles/-/60897

遠野なぎこさんのお母さんは、毒母親の代表格といえる方で、愛娘のなぎこさんに対して「お前は醜い」という呪いをかけ、娘を摂食障害に追い込んでいます。

先日、僕のnoteで書いた

『HSP男性が考える「美しき毒親の恐ろしさ」』

の記事内で、「毒母親は、徹頭徹尾どんな時でも女であろうとする」と記しました。

これは毒母親あるあるで、娘に嫉妬し虐待する理由にもつながっています。

遠野なぎこさんは、インタビューの中で

とにかくずっと、母親にはなれずに「女」のまま生きている人でした。

文春オンライン

と語っておられます。

遠野なぎこさんは、お母さんが亡くなられてから長年患っていた摂食障害やアルコール依存症の症状が一時的に治まり、悪夢も見なくなったそうです(その後、また症状は元の状態に戻りつつあるそうです)。

主治医の先生は、症状の変化を見て

「呪いが解けたんですねえ」

とおっしゃったそうです。

遠野なぎこさんは、同じく『文春オンライン』の

『「虐待された過去があっても、親と縁を切ると悪者にされる」“20代で母親と絶縁”した遠野なぎこ(43)が世間の風潮に思うこと』

https://bunshun.jp/articles/-/60899

こちらの記事の中で、

絶縁することについても「親を捨てるのか」とか「育ててもらったことへの感謝はないのか」とか言われるんです。どれだけ虐待されていた過去があったって、親と絶縁するとなると、こちらが悪者にされてしまう風潮が強いように感じます。

文春オンライン

と語っておられます。

僕は、子供の人生に悪影響しか及ばさない親なら、むしろ早い段階で縁を切った方がいいという考えです。


不健全な自己愛

残酷ですが、この世に誕生して祝福される子供もいれば、呪いをかけられる子供もいるのが事実。

僕の自己愛さんの定義は、「自分にしか関心がなく、他人を雑に扱っている自覚すらない人」なのですが、まさに遠野さんのお母さんが、これに該当します。(自分への異常な執着は、不健全な自己愛という言葉への言い換えが可能

自ら命を絶たなければならないという痛ましい亡くなり方をした、遠野さんのお母さん。

彼女は「自分に強烈な執着があったものの、実は自分を大切にできなかった人だったのかもしれない」、記事を読みながら、そんなことを思いました。

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