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「自己観察(セルフモニタリング)」が上達したHSPほどストレス対処が適格

セルフモニタニングという言葉がある。

セルフモニタニングとは、今の自分がどれくらい疲労していて、ストレスが蓄積しているかを自身で観察し対処することを指す。

最近、内観的に自分の内側に意識を向けることでストレスを減らせるようになった。

ストレスの雪だるま状態になる前に対処もできている。

HSP気質の人は、外側への刺激に敏感だ。対峙している人の変化を微細に感じられる力が高い。

意識を自分の内側へと向けられれば、おのずとストレスコーピングも上手くなる。

ワーカホリック時代に、睡眠時間を削り「めちゃくちゃ調子がいい」と実感しながら鏡を見ると、目の下にクマを作り疲弊した男が、げっそり瘦せ細り佇んでいた。

もちろんこの男とは僕のことなのだが、脳内にドーパミンなどの快楽物質、アドレナリン、ノルアドレナリンなどの興奮物質がドバドバ出てときは気持ち良さや高揚感以外が認識でしづらい。そのため他の身体的な情報を感覚的に掴めないことがある。

ランナーズハイみたいな状態に陥ると、身体は疲れているのに気分だけ高揚して「まだまだやれる!」と仕事をやり続け、そのあと大きな反動が来て動けなることも。

セルフモニタニングをする上で、自分がハマりやすい傾向などもあらかじめ知っておくことが重要だ。

因果を見つめ「この行動をとったから、こういった身体反応が出た」と知ることも大切。

自己犠牲が強い人ほど、他者を大切にして自分を粗末に扱うことがある。

HSP気質の人は優しい人が多い。自分のことは二の次で、誰かのために尽くしすぎてメサイアコンプレックスみたいなことになる人も少なくないだろう。

中にはセルフネグレクトになっている人だっているかもしれない。

そういった状況を避けるためには、自分の身体の感覚に普段から敏感になっておくこと。そして言語化しておくことも同じくらい大事だ。

「今、自分は〇〇になっている」「〇〇だと感じている」

身体の情報たけでなく、思考に対しても客観的に捉えられるようになると、ますますストレス要因への対処がとりやすくなる。

これらは全て後天的に習得できる力だ。

情報の渦の中で生きる現代人は、次から次に押し寄せる情報を一時的にシャットアウトして、集中力を高められる環境で自分の体に意識を向ける時間を、毎日設けるのがおすすめだ。

起床直後、湯舟に浸かっているときなど、日々のどこかで身体感覚を掴むトレーニングをしておけば不調に気づきやすくなる。

自分軸で生きるためには、自分の身体についてまず知ることから始めれば上手くいきやすいかもしれない。

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