緊張汗と過緊張「焦った際に噴き出る汗」
焦りやすいので、ちょっとしたことですぐ汗をかく。
交感神経が優位になりやすいタイプだというのは間違いないだろう。
人前で話す際は、顔に汗をよくかく。
昔はこの緊張汗が嫌で嫌でしかたなかった。
自分の緊張汗によって余計に焦るという悪循環に陥りやすく、それで悩んだ時期もあった。
あるとき、人前で話をする機会があり、そのときも僕は全身にびっしょり汗をかいていた。
詳細は割愛するが、5人ほどの人間がひとりずつ人前に出て、ひとり15分ほど話す機会があった。
僕も15分ほど聴衆の前でしゃべった。
恐ろしいことにしゃべり終えてから、聴衆が書いたアンケートを見なければならなかった。
こういうときに僕は「否定的な意見が書かれていたら…!?」と決まってネガティブモードになるのだが、いざアンケートを読んでみると意外なことが記されていた。
「たくさん顔に汗をかきながらも、懸命に伝えようとしている様を見て、応援したい気持ちになりました!」
と好意的な感想が書かれていたのだ。
流暢にしゃべれていなかったはずだが、汗をかきつつ何とか伝えようとしている様が、一生懸命に映ったようだ。
「人の見方はそれぞれで、自分が勝手に悩んでいたんだ」と心が軽くなった。
このように悩みというのは、自分が勝手に作りだしているところがある。
もちろん緊張汗は今でもよく流している。
「汗をかいちゃいけない」と思うほど、焦って汗をどんどんかいてしまうので、最近では「自分は緊張しいで、それはずっと変わらぬ特性」「汗は毎回、流れ出るもの」と開き直っている。
特に対応らしい対応をしてないのだが、緊張汗への認識を変えるだけで心は少し楽になる。
これからも僕は、たくさんの緊張汗を書きながら生きていくんだろうなと感じている。
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