読了:憂鬱でなければ、仕事じゃない

読了:憂鬱でなければ、仕事じゃない
見城徹 (著), 藤田晋 (著)

【概要】
小さなことにくよくよしないで、大きな仕事ができるわけがない。「極端」こそわが命。憂鬱なことが三つ以上ないと不安になる見城徹と、たぎる情熱をクールなオブラートに包んで激しくスウイングする藤田晋―。ふたつの魂が交錯した瞬間、とてつもないビジネスマンの聖書が誕生した!何が大切で、何が無駄か?あなたの臓腑をえぐる35の言葉。

【所感】
「会社経営においては、会社も個人も成長しなければ死んだも同然」

かなり昔に読んでことのある本でしたが、kindle unlimitedで出てたので読み直してみました。
まず、タイトルが秀逸ですね。
最近、キャッチコピーをチームで考えることが何回かありましたが。
「○○じゃなければ、××じゃない」という表現は○○に逆説的だったり、インパクトのある言葉を持ってくるとパンチのあるコピーになるなと思いました。

もちろん、少しネガティブな精神で深刻な顔して仕事する方がいいということではないです。
「憂鬱」に感じるような壁を乗り越えていくことで、それがキャリアになり、人は成長していくといいます。
表面的、汎用的なことに意味はなく、自分の身を切って本質的なことに挑戦していくことの大切さが本書で書かれている結論であり、根底であると感じました。
まさに、「ノーペイン、ノーゲイン」という言葉に表れています。
来期に向けて、「もっと仕事がんばれ」と背中を押してもらえたような本でした。

あと、トレーニングも同じく通じる部分がある。
私よりもずっと多忙を極める見城さんと藤田さんが二人とも週6でジムに行っているそうだ。
トレーニングをすると心の中でファイティングポーズが取れるという。
45歳です。
運動して自分で体調を整えていかないと、気力も体力もメンテナンスしていけない。
トレーニングでも自分を苦しめて追い込み、憂鬱なことを乗り越えていく。

以下、印象に残った部分のピックアップ
・小さいことにくよくよしろ
・かけた電話を先に切るな
⇒どちらも本質的には同じことを言っている。
自分の頼み事のときは留守電で折り返しをもらわない
名刺をテーブル越しに渡さない
そういった細部の礼儀、配慮を欠くと簡単に見限られてしまう。
最近は大きい、しっかりした大人の会社な会社とやり取りする機会も増えてきた、
特に気を付けていきたい。

・努力は自分、評価は他人
⇒努力する側は自分、そしてそれを評価する、受け取る側である上司、取引先、世間は何ら共通認識がない、まったく別の主体。
評価は結果であり、プロセスは関係ない

・「極端」こそわが命
⇒突き抜けたオリジナリティを獲得するためにも、「極端」は選ばれる戦略の最大のキーワード
「最高」か「最速」しか生き残れない

・頼み事100対1の法則
・無償の行為こそが最大の利益を生み出す
⇒人からの頼まれごとできる限り引き受けるべき。距離も縮まり、こちらの意向も通じやすくなる。
引き受けるに足る人だったかどうかは、いずれ答えが出る。
仕事とはいえ、損得だけで人間味を欠いた行動をしないようにしていきたい。
調子が悪い時に世話になった方が印象に強く残る

スタンダードを極めた人間にしか、スタンダードは越えられない
⇒やはり、守破離が大事。基本、当たり前のことを疎かにしない。

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