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まさしく「うさぎとかめ」な話。

中学生のころ、私は数学がどうしても苦手だった。

一生懸命勉強しても、苦手意識が緊張を呼び、テストでは思うように成果が出せずに悩んでいた。

そんな中、どうしても数学の成績を上げたい私は、中3になるタイミングで親に頼み込んで塾に通わせてもらうことに。

同じバスケ部の友達が紹介してくれた塾のアットホームな雰囲気がよくて、そこに決めた。


入塾して数ヶ月、数学的センスが身についたというよりは、1000本ノックのように何問も何問も解いていくうちに少しずつ慣れていった。


内申のために英検と漢検は1、2年生のころからコンスタントに受けていたけど、数検もあることを知り、せっかくならと友達と一緒に受けることになった。

問題は少しずつ解けるようになってきたものの、まだ自信は持てない私とは対象的に、友達は数学が大の得意。学校でも塾のテストでもいつも上位にいた。

そんな友達と2人だけで受けることにちょっと気が引けたりもした。友達は受かって、私は落ちるんだろうなーなんて、少し悲観的だった。


でも、やると決めたならやるしかない。
とりあえず過去問に目を通してみると、予想外に難しい…!

これは本気でやらないとやばいなと思い、そこからは数学の先生に質問しまくって、塾でも先生をつかまえて教えてもらって、とりあえず過去問に取り組む毎日。

少しずつ出題の傾向に慣れてきたものの、本番が近づくにつれてやればやるほどどんどん自信をなくしていった。

友達は、「前日にちょっとやればいけるっしょ」とほとんど勉強していないようだった。その余裕が羨ましかった。


いざ本番当日。

運良く得意なほうの問題が出て、最後までなんとか乗り切ることができた。

でも確実に受かった!っていう確証はなくて、結果が出るまで気が気じゃないレベルの手ごたえで。


そして結果。

私  合格
友達 不合格

私が受かってるとも思わなかったし、友達が落ちてるとも思わなかったからハイテンションで「受かってた!○○どうだった!?」と受かってるテイで友達に声をかけると、

「落ちた」と少しぶっきらぼうに言われ、それからほんの少しの間、私も向こうもなんて声をかけたらいいのかわからなくなって気まずくなった。

その子が不合格だなんて、私も周りの友達も、学校の先生も塾の先生も、きっと本人だってそんなこと1ミリも思っていなかったから、まさかの結果に衝撃が走った。



ふと、久しぶりにこのことを思い出して、まさしくうさぎとかめなエピソードだったなぁと。

私って昔からセンスが光るものって特になくて、努力して努力してやっとみたいな、泥くさいというか、かめ寄りの人間なんです。

たまにそのことに落ち込んだり悔やんだり、うさぎな人たちを羨ましく思ったりもします。。


でも、うさぎにはうさぎの良さがあるし、かめにはかめの良さがあると信じて!これからも一歩一歩進んでいきたいなと改めて思いました。


とはいえ、生きてるうちに何かひとつくらいはうさぎな一面がほしいー!!笑





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