現象学的人間学による人間福祉再考
人間福祉学とは、人間の福祉を考えその確立と質の高度化を築き上げてゆこうとする学問です。これは各様のこれまでの議論のなかで述べてきました。その発端としてはまず人間の生活のしずらさから思考を始める必要があるでしょう。しかしその前に人間そのものをどのように捉えるかを位置づける必要があるでしょう。われわれはこの思考を始めになすべきことに気付きながらも、これまでの福祉論を基礎に議論をしてきました。その論の展開においてやはり人間をどのように捉えるかという問いに答えることが必要になってくる