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一音目が否定されずに受け取られる空間で、自らを取り戻す

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2016年2月の記事一覧

四幅、100mの五百羅漢図

四幅、100mの五百羅漢図

村上隆の五百羅漢図展をみにいった(森美術館2016年3月6日まで)。国際的に最も高い評価を得ている現代美術家の一人、とある。羅漢たちは、市街地を焼き尽くす大火の中、大津波の中でも、宇宙空間でもアッケラカンとしている。そこにいるのにそこにいないような感じだ。問いかけられたり、託されたりして身体が重くなるようなことはない。五百羅漢に自らのつまらない感情を託してしまうと身が軽くなった。

私に何らかの関

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