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一音目が否定されずに受け取られる空間で、自らを取り戻す

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2017年7月の記事一覧

杉戸洋 とんぼ と のりしろ の楽しみ方

杉戸洋 とんぼ と のりしろ の楽しみ方

東京都美術館(~10月9日)で開催中の杉戸洋展を、高三のA君とまわる機会があった。ギャラリーA・B・Cをいっぱいに使った展覧会。いつもの下りエスカレーターの両側にピンクのポリカボネードが立てられ、振り返るとエスカレーターの踏み面の黄色い光が動きながら反射してとてもきれいだ。

ギャラリーCは壁は真っ白に塗られ、ところどころに段ボールでテレビの画面ようなものが取り付けられている。床と壁が交わる隅全体

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「何かにぶつかって前に進めないとき、別の道がある」と提示できる社会

「何かにぶつかって前に進めないとき、別の道がある」と提示できる社会

孤立の定義:端からみると周りに相談できる人がいるのに、助けを求められない状況。孤立したこどもを支援するNPO法人PIECESの小澤いぶきさんの定義だ。大事にされたことがないこども、無関心や言葉の暴力にさらされてきたこどもたちは、自分を大事にできない、「助けて」といったことがない、深く孤立してしまう。

小澤さんのワークショップで「助けを求められない」感じをトランプゲームで体験した。全体60人余りを

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