対称性の低いハサミ

ゲーム理論において、親側と子側で情報の把握に差異が大きくなっている状態のことを「情報の非対称性」と呼び、その状態で進行することを「非対称情報ゲーム」と表現する。

そこから転じて例えて言うと「小乗的な志向を示す存在が複数の存在を支点に複数の存在と友好的な存在を力点にして大乗的な志向を示す存在に向かう存在を作用点に大乗的な志向を示す存在を分断すること」を「対称性の低いハサミ」と言う。

1980年代の円安の後に1990年頃に湾岸戦争が開戦して円高になり、ブッシュシニア氏からビルクリントン氏に大統領が交代して日本で細川護熙氏が首相になり1993年~1995年の間に円高が最高値を更新していき、1994年にソニーがプレイステーションを発売して、1993年頃にスズキがワゴンR、マツダがロードスターを発売して大ヒットして、(ソニー/スズキ/マツダ)で大きな収益を上げていた。

ワゴンRとロードスターに関しては「売れない」「成功しない」と下馬評が低かったのは恐らく価格弾力性が低かったと予想されたからだと今では考えている。

つまり、価格の変動率が低く付加価値が低くなると判断されたからだ。ところが付加価値をあまりつけていなかったカワサキのゼファーもヒットして、弾力性が高いことが必ずしもヒット商品のファクターというわけではなくなったのだ。

ガソリン価格も円高が関係していたのか、90~100円で推移していたが三菱のランサーエボリューションは燃料タンクが50Lだったし、先述のワゴンRは30Lだった。1回の給油費用が5,000円程度だったのだ。2023年現在はレギュラーガソリンが180円だがワゴンRなら5,400円くらいだ。

こうしたこともあって、日本では「天気を味方につけて収益を上げること」は禁じ手に入れられて、禁句のようなものになった。

1990sとY2Kの間には「コマの進め方」の相違が存在している。携帯端末の普及によりiモードなどで情報を先取りすることが出来るようになり情報格差が拡大していた。携帯端末も端末で「着メロ」を入れてみたりすることから「ハコにどのくらい詰められるか?」というのも競争の要素になった。

ハコという言葉も流れが存在するならば、時間の流れで入れ換わりが発生しているとすると、時間が早い客を「子供」、時間が経過した客を「年寄」とする。
金融的な表現をすると子供は「債権、債務、費用の回収に着手していない客」、年寄は「債権、債務、費用の回収が完遂した客」で、
現代は余剰収益があるとすぐハサミを入れられるからか、年寄がすぐ追い出されてしまう。それか流動性を妨げると言いたいのだろう。
まるで強制スクロールのステージを攻略しているみたいだ。

流れがあるなら「遠心力」も深く関連してくるだろう。だが遠心力は物理科学の立場で話すと中心から外側に向かって力の空白が存在するからであり流れを発生させる事物が中心に留まらず外に向かって飛び出していくからであり、そこには外に向かわせる押し出しの圧力が内側からかかっていて、その力は間隔が狭ければ狭いほど強くなる。だがそれだけボディに負担がかかるし、それがハサミのように鋭い力になればそれがボディを瓦解させることにつながる。結局ローコンプで利確の時期が上がっていく段階に位置するより下がっていく段階に位置しておいた方が投資のリスクは低くしていける。むしろ収益を人数と捉えたら人数に対する要求が高くなり過ぎていないところの方が収益に対するプレッシャーが低くなるものだ。それに一発の威力が大きいとその大きさで税金の額が決まるので注意が必要だ。

1990年代以前に提唱されていた「いい学校>いい会社」という言葉の「いい学校」がGMARCHや早慶上智を指すならばこれらの学校の学費は月15万円からである。法律を考慮して20%の利息をつけたら約900万円の債務をつけて卒業させて、最初から働いていて返してあるという理想的な運用で成り立っていたものだ。

創作作品の界隈では損益分岐点の点が外れて損益分岐になり、その分岐が天井が低く床が高くなっている。床が高い=架線=ケーブル=配信で収益を上げることを優先して刺激を強くするために「鏡」を顧客に見せている。その鏡を自分で設計できる場所があったようだが、失念してしまった。

音楽の世界では最近、「属性」について聞かれることが多い。その背景に属性が「標識」であるとしてそれらを無視できる音楽が多かったことや遠心力を極めていったら、ブルーノ・マーズ氏が「24K Magic」で表現していたような学生向けのパーティソングになったり、「自らの欲得を満たすためだけに歌う人間が多くなった」からと「誰かを応援する」歌を歌えとスポンサーが求めるようになったからなのだろう。コロナで内部留保を増やした歌手が多くなったからと「税金の支払い」を求めているかどうかはわからない。

「税金の支払い」もコロナ禍の間で内部留保を貯めていたのだろうから要求しているのだろうけど、コロナ禍の間に冠婚葬祭で出費が多くなって外国の政情不安で電気料金も食料品もガソリンの価格も高騰していて、生活費の負担が大きくなっていてそのさなかの中の2023年10月のインボイスの導入というのが本音だと思われているのかもしれない。

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