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上京後、半年で鬱になった私の話。その02

前回の記事の続きです。

鬱になってしもた〜〜〜


入社してすぐは広告業界だ…嬉しい…という感情と、毎日を必死に過ごすだけで精一杯だったのですが、入社してから4ヶ月ほど経つと、徐々に体調を崩すようになりました。

とにかく入社してからは、仕事と家の往復であまり遊ぶこともしてなかったです。

最初は体調わるいだけだな〜。
と思っていたのに、

朝起きるときに涙が出ている。
夜寝るときに涙が止まらない。
起きるのがつらい。
眠れなくなる...
足が動かない…
何をするにも気力がない。

みたいな状態になり、初めて精神科で「鬱」と診断されました。
地元の両親には、せっかく上京してきたのに仕事から逃げたと思われたくなくて、病院でも泣いていました。病院の先生が実家の両親に電話してくれて、再度わたしの健康状態について説明してくれた気がします。

自分の想像していた「広告」の世界と、実際の「広告」の世界のギャップについていけなかったこと。自分のできるとおもっていたことが全然できなかったこと。就職で上京してきて、知り合いもほぼいない状態で相談できる人がいなかったこと。唯一相談に乗ってた友達が鬱になってしまい地元に帰ったこと。その他様々なことが重なって、とてもじゃないけれど仕事を続けていけるようなメンタルはもう残っていませんでした。
職場の人のことは好きなのに、自分が足手まといになっている気がしていて辛かった記憶があります。(正直ここらへんの記憶があんまりない…笑)

そんな状態になってすぐに、
上司に「会って話がしたいです」と伝え、三軒茶屋の居酒屋で仕事を辞めたいという相談をしました。
すると、


「ロサンゼルス行けば?」
と言われました。唐突ですよね。


上司曰く、

「あそこはいいよ、夢を追いかける若者たちが沢山いる街だから。」と。(多分こんな感じの言い回しでした)

その頃は、まだ純粋な松本だったので、言われたことを素直に受け止め、すぐにロサンゼルス行きの飛行機とホテルを取りました。
日本を発つ3日前くらいに上司と上司の奥さんに連絡をし、ロサンゼルスに行ってくると伝えたら、

「ESTAはもう取った?」

と聞かれ。

ESTAがないと入国できないことを初めて知りました。
急いで申請したおかげで、なんとか出国までにESTAの発行が間に合いロサンゼルスに行くことができました。


ロサンゼルスの旅は、私にとって、とても大きな転機となりました。

トラブル続きの旅の一番の収穫は、
「人生なんとかなる」という前向きな気持ちになれたことです。

旅先でお金がなくても、
言葉がわからなくても、なんとかなりました。

(たくさん書きたいことはあるのですが割愛します...)


日本に帰ってきてからは、2週間くらい引きこもり生活でひたすら読書と映画に没頭して、自分よりどん底な人をみることで、まだ自分はここまで堕ちていない。と思えるのでパチンコに行ったりもしました。



一通り人に会わない期間を設けたら、
次は人に会いたくなり。

深夜から早朝までバーで働いて、

お昼は日雇いバイトをやったり...

色んな人を見て、自分の世界は本当に狭かったんだな〜と痛感しました。

その後1年間はアパレルのデザイン部でVMDと販促をやって、
ここでもたくさんの友人ができ、どんなことでも話し合える存在ができました。

上司は私が仕事を辞めたあとも、飲みの席やバイトに誘ってくれたり、
ずっと気にかけてくれていました。本当に感謝しかないです。
アパレルも一年間でやめる、と決めていたので
もう一度HUSMAで正社員として働きたい、上司に恩返ししたい、と思い
新卒で入ったHUSMAに出戻りしました。
(いまはまだ全然恩返しどころか、迷惑かけてばかりなのですが…)


Q. 鬱になったらどうするのがいいのか?

A. 時間が解決してくれます。

なんだよ、と思うかもしれませんが本当です。
わたしは旅行と本と映画を見て、自分の存在って別に特別でもないんだ〜!と振り切ったことでいつの間にか鬱の症状はなくなっていました。
あとは積極的に出かけるようになって、なんでも話せる友達ができたのも大きいです。

いま鬱で悩んでいる人、
とてもしんどいと思います。
でも大丈夫です。
無理に鬱をなおそうとせずに、自分のペースでいいです。


いま自分病んでるかも…と思っている人(とにかく暗い本を読みたい人向け)にオススメの本があります。

原田宗典さんの一九、二十という本です。
主人公が落ちるとこまで落ちます。
若さゆえの挫折感と倦怠感、そして理想と現実の狭間で
揺れ動くようすに自分を重ね合わせてしまいます。
情けなくて、うまくいかなくて、格好わるい。
輝けない大人を肯定してくれる本です。


いま振り返ってみると、

鬱って風邪みたいに、ある日突然なりうることがあること。

わたしみたいに初期であれば、すぐに治るということ。

病院に通う、という手段もあると思いますが、
私はできるだけ薬を飲んで治すことをしたくなかったので特になにをするわけでもなく鬱を治すことができました。

もしこれを読んでいる誰かが

「いま自分鬱かも?」となったときに

松本は本読んだり映画みたり旅行いったりしてたな〜

と、ひとつの選択肢にしてもらえると幸いです。


おわり。

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