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世界を変えるということ

先日、県外出張の機会があり、目的地周辺に故郷の友人が住んでいるので、会うことに。


3年ぶりくらいか。


ふらっと入った鉄板焼き屋で、まず1軒目。

友人「生ビール!」

座右「烏龍茶!」

友人「お前、そのツラで、相変わらず酒飲めないとか言ってんの?一升瓶持って生まれて来ましたみたいな顔やろが。」

座右「ふっふっふ。本気は2軒目からよ。3年間、精神と時の部屋で修行したから、俺、強くなったからな!」


なんていうのが、1軒目1杯目のご挨拶。(バリエーション違いが200パターンくらいあるかな☆)


高校からの友人。

かれこれ20年の付き合いになるか。

昔のことを共有できること、なんにも遠慮や気兼ねのない仲というのは、本当にありがたい。


近況報告って大事

お互いの近況を語り合う。

13年奉公し抜いたブラック企業の雇われ社長を卒業して完全に独立したことを報告。

友人「良かったな。これからは、もっと自分を大切にせなあかんで!」

"座右は、MP(マジックポイント☓メンタルポイント◯)が2000回復した。"


友人「実はな、俺も来月末で今の会社辞めんのよ。辞める宣言して、1年、引き継ぎやり切った。辞めるって言ってから、1年間、社長に無視され続けた。でもやり切った。」

友人「久しぶりに会うやつに、こんな湿っぽい話はやめとこと思ったが、お前の話聞いたら、つい喋っちまったよwww」


そうだ。友人同士で、見栄を張り合うことはない。

辛いことは辛い。

悲しいことは悲しい。

楽しいことは、やっぱり楽しい!


そんな話を織り交ぜながら、3軒目。


私、お酒一切飲まずに、酔っぱらいの相手、いくらでもできます!

「こういう奴が一番危険。こっちは酔っ払って忘れてるのに、酔ってないから全部覚えてる。」

なんて、以前取引先の社長に言われたっけ(*^^*)


話題が、健康についての話になった。

40手前、そういう話、出るよね。

座右「3ヶ月で9キロ痩せたんだ。76キロから67キロ。今もちょっとずつ落ちてる。」

友人「なに!一体どんなライザップやったんや?」

座右「いやいや、運動無しよ。」

友人「いやいやいやいや、ないないないない。それなら、なんか病気したんじゃないか?」

座右「違う違う!久しぶりに会った人には、深刻な顔で、『座右さん、どこか悪いんですか?』って言われるから、逆に深刻な顔で、『実は・・・。内蔵の。脂肪が落ちたんだと思います。』とかやって、超怒られたりとかしてるけど、病気じゃない。」

友人「相変わらず悪趣味やな。で、どうやったん?」

座右「食生活よ。やっぱりダイエットは食生活からなんや。」(どや顔)

友人「具体的に!」

座右「健康診断でひっかかって。酒飲まないのに、肝臓の数値がおかしいことになって、医者から肝硬変で死ぬぞと脅されたのよ。で、後輩に、スポーツジムのインストラクターがいるんだが、そいつに相談したのよ。そしたらそいつ、『座右さん、痩せるためにジム通うとか言うつもりでしょうけど、その時点で負けっすよ。』って、シレっと。」

友人「??? ジムのインストラクターが、ジム通い否定するとか、ウケるな!」

座右「どういう意味かと聞いたら、『だって、ジムはビジネスですから。永続的に痩せられてしまったら、ニーズが減るじゃないですか。所詮、コンプレックス産業っすから。』って言ってた。余程会社に対してストレス溜まっているらしい。」

後輩曰く、

「運動したら確かに痩せるけど、カロリーも多く消費するから、食べる量が増える。で、ジム辞めて運動辞めても、食生活はなかなか治せない、コントロールできない。そしてまた太って、ジムに。」

なるほど、それ、俺だわ。

過去13年間の体重推移

身長162cm、定期的運動なし、デスクワーク

23才:55キロ

29才:83キロ

→健康診断で怒られる。

→ここでジム1年半通う。週2走って、筋トレして、13キロ落とす。

31才:70キロ

33才:76キロ

→70まで落ちたからジム辞めた。じわじわ太って、またジムに通い始める。

34才:73キロ

→忙しくて、あまりジムに行けていない。 なので、1年で3キロしか落ちず。

36才:76キロ

→ジムに行ってないのに会費寄付するのが勿体なく、辞める。

→また健康診断で怒られる。


後輩曰く、「1ヶ月で5キロ落とすのは余裕っすよ。」と。

藁にもすがる思いで、後輩のアドバイス通りやってみることに。

体組成計を買う

毎日体重を量る

3食バランス良く食べる

食事と食事の間を5時間程度空ける

痩せたいからと、急激に食べる量を減らすと逆効果

等々


詳しい実践内容は、また別の機会に。


やっぱり朝ごはんは大事

長年、朝ごはんを食べていなかった。

酷いときは、朝、昼抜いて、夜に接待等でガッツリ。

そりゃ肝臓おかしくなるわ。

最初の2週間くらいはしんどかったけど、そこ超えたら楽しくなってきた!


そんな矢先、子供に異変が。

詳細は控えますが、子供が学校にいきたく無いと言うではありませんか!


理由を聞いても、「頭が痛い」とか、「体がダルい」とか。

父さん、気が気じゃない。


環境の変化か?

何か嫌なことでもあったか?

ああ、そりゃ、両親がじいちゃん、ばあちゃん、親戚とドンパチやり合って、家族経営の会社飛び出して。

そりゃ、心配だわな。


ごめんな。

子供なりに、色々、心配だったんだな。

もう、色々なことが分かる年齢。


父さん、自分のことで精一杯で、ちゃんとお前たちに話してなかったね。

いかんいかん。

じいちゃん、ばあちゃん、親戚のことを、毛嫌いするようなことがあってはいけない。


我が子には、優しさを持って欲しい

かくかくしかじかで、父さん、会社を辞めたんだ。

うん、そうらしいねと応じる我が子たち。

じいちゃん、ばあちゃんとは、今はまだ喧嘩状態みたいだけど、仕事の上で、意見の対立が解決できなくて、これは仕方のないことだったんだ。

だから、仕事は別々になるけど、いつか仲直りができたらいいと思っている。その時は、力を貸してくれな?

私、英語頑張って勉強したら、じいちゃんに海外旅行連れてってもらう約束したから、英語頑張るね!(娘)

(そうか、それでお前は英語の成績がいいんだな。)

父ちゃん仕事大丈夫?

毎日家にいて、ニートじゃん?(息子)

父ちゃんの部屋にパソコンがあるだろ。

あれで仕事してるんだ。

日ノ神みたいなもんよ。

ああ、ヒキコウモリね?すげーじゃん!(息子)

我が子ながら、なかなかナイスな返しをしてきやがるぜ!


だから、お前たちは、なんにも心配いらないからな。


別に心配なんかしてねぇし。

そう言った息子の目に、光るものが・・・。


父さん、今日のお前のその光、忘れないよ。

ありがとうな。

お前たちなりに、父さん、母さんのこと、心配してくれていたんだな。

お前たちのそのやさしさ、わたくし座右の銘太郎と、その妻、座右の銘花子、絶対に忘れないよ。

人の気持ちに寄り添える人に育ってくれて、ありがとう。


大事なことだから2度言う。朝ごはんは大事!

丸1年、色々あった。

家庭のこと、花子さんに任せっぱなしだった。

気が付いたら、花子さん、ちょっとメンタルやられてた。

そりゃそうだ。

俺は元々他人だから、割り切れる。

実の親子、実の兄弟、分かるよ、その苦しさ。


花子さん、しばらく馬車で、MP温存して!

今度の敵は俺が、引き受けるから。


花子さん、しばらく、子供に朝ごはんをつくってあげられていなかったことが判明。

昔の私なら、

「おいおい、母親らしくちゃんと朝ごはんくらいつくってあげろよ」

とか、言ってそうだな。

はっはっはー!

そのルートはすでに攻略済みなのだー!


俺は学習能力が高いのだー!(自称)



なにより、もう、後悔ばかりして生きるのは、嫌なんだ!



単身、学校の先生に子供たちの学校での様子を聞きに行った。

それぞれ、原因と思われる出来事が分かった。

でも、それ自体、何をどうすれば解決するというものではなかった。

結局、本人たちの、『心』の成長を促すしか、根本的解決はないと、学校からの帰り道、そう、感じた。


だから、父親として、今、できることを、精一杯、やるしかない。


せめて家の環境を良くして、学校でのつらいことを、跳ねのけられるように。

ちゃんと家で、Mp回復できるように。


よし、ちょうどダイエット中だし、朝めし、俺が作ろう。

そして、笑顔で子供たちを送り出そう!


私、自慢じゃありませんが、



料理全然ダメです。_| ̄|○


でも、手の込んだものなんて、必要ない。

トーストにバター塗って、コーンスープを湯で溶かして、ヨーグルト添える。

サッと肉を焼いて出す。

卵なら簡単だな。

前の晩に作っておけば良くね?


次々と、アイデアが浮かぶ。

そうだ、一緒に買い物に行けば、何を食べたいか、会話ができるな。


人の脳ミソって、本気で取り組もうと覚悟を定めれば、どんどん知恵がわくわく。

そうやって、いくつもの無理難題、理不尽と戦ってきたじゃないか。

せっかく苦労を重ねて来たんだ。ここで活かせ、俺!


子供たちとの時間を増やす。

2人まとめて連れ出すんじゃなく、ひとりひとり、別々に車に乗せて、買い物だのなんだの理由をつけて、デートに誘う。


色々、話してくれるようになった。


笑顔が、戻ってきた。


学校、今も時々、行きたくないと言う時もある。


しょうがないなあ。送ってやろうか?っていうと、じゃあいこうかなーって。


でも、嫌なら休んでいいよって、いつでもそう言ってあげようと、そう思って用意している。


おお、お前、泣いてくれるのか

なんて話をしたら、友人、泣いて喜んでくれた。

友人「お前な、体重云々のくだりから、落差が激しい(# ゚Д゚)」

「ジェットコースターみたいな話し方しやがって。俺をハメやがったな!こんなに俺を酔わせて、今晩俺を一体どうしようって魂胆なんだ。それがお前のやり方かーーーー!」

って、笑いながら涙を流す友人。


単に、いい話だと感じて泣いてくれたのかと思っていたら、そこには、深い深い友人なりの哲学があった。


「世界って、変えられるんだな。俺には、目の前の出来事ひとつ、変えられない。世界は変えられないんだと、最近、そう打ちのめされることがあった。でも、20年前、ホームレス高校生だったお前が、あんなに、努力も希望も打ち砕かれるような、絶望的な状況にいたお前が、1つ、幸せを生み出したんだな。」

「自分自身の努力で、幸せを造り出せるようになったんだな。すごいことだな。」


話を聞きながら、こちらも涙が溢れてきた。


ああ、俺はなんて幸せなんだろう。


いい年したおっさん2人がボロボロ泣いているのを見て







「お客さん、今日は飲みすぎよ」

と、バーテンダーのお姉さんが、少し目をこすりながら、笑っていた。




きっと、お姉さん眠かったんだね(^_^;)

遅くまで居座って、ごめんなさい(_ _;)



座右の銘は「不撓不屈」

座右の銘太郎

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