「おもしろい」より大切かもしれないこと。
おもしろい本をつくりたいと、つねづね思っている。
たとえば『嫌われる勇気』という本にせよ、『取材・執筆・推敲』という本にせよ、ベースにあるのは知識の習得である。アドラー心理学の根幹を知ること。ライターに必要なものを体系的に知ること。それを目的に企画されている。しかしながら、その目的をかなえるためには「読みものとしてのおもしろさ」が欠かせない。論文のように、また指定教科書のように書かれたそれは、なかなか読みとおしてもらえないし、こころにも残らない。コンテンツは、おもしろさが命