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読んだよって話 4(10/23〜29) 〜結婚と家族について考える〜

4週目!いろいろ試行錯誤して、書き方の改良をはかっている最中です。


10月24日(火)
緑の歌 | 高 妍

台湾出身の漫画家によって描かれている。台湾に住む少女が、日本の音楽や文学作品に思いを馳せる物語。10代特有の悩み、葛藤、困惑などが丁寧に描かれている。ぜひ、作中に登場する曲たちをかけながら読んでほしい。

職場の先輩・後輩、友人、がこぞっておすすめしていたもの。
第一印象は、絵が綺麗だな〜だった。私のメモには「絵が美しい。線が細かい」と書かれている。

物語は面白い、というか興味深かったんだけど、登場人物の心情にはのめり込めなかった。細野晴臣、松本隆、村上春樹など、日本の文化シーンにおいての重要人物たちがたくさん出てくる。が、私はそのどれにも触れたことがない。「風を集めて」とか聴いたことはあるけど、ファンではないし。
というか、自分が文化的なものに対する興味が薄いことが原因なのかな。

「苺のショートケーキ理論」気になったので、村上春樹読んでみようと思った。
あと、東京台湾間って、3時間で移動できるんだ。来年あたり、行ってみようかな。


10月24日(火)
今日もふたり、スキップで | ものすごい愛

こんな幸せな結婚生活あるの?と疑ってしまうくらい、穏やかな暮らしが描かれている。でも決してお互いのことを全て分かりきっているわけではない。どこまでいっても他人。そんな他人同士がうまくやっていく、コツのようなものを学べる一冊。

私の好きなものすごい愛さん。まさか本書が図書館にあるとは。迷わず借りてしまった。

読んで、結婚したくなった。
彼女が送っているような、なんてことない暮らしをしたい。一緒にご飯食べたり、部屋でお互い別のことしながら過ごしたり、お昼寝したり、夜の街を散歩したり…。でも、こういう何気ない日常を一緒に楽しめる相手と出会えることがまず奇跡だし、この日常こそが私が理想とするキラキラな結婚生活なのです。


10月28日(土)
ゆうべの食卓 | 角田 光代

雑誌『オレンジページ』で連載されていたもの。「食卓」をテーマに、さまざまな人間ドラマが描かれている。
普段、私たちが放っておきがちな小さな問題や悩みを拾って、優しさで調理したかのような、あたたかい話が集まっている。どの話も、読み終わった後、ほっこりとした気持ちになれるはず。

母から借りたもの。

特に好きなのが、「パパ飯ママ飯」のお話。こんな家族の形もありか、という気持ちになった。娘が結婚する際に両親に伝えた、「パンデミック並みに予想外のことが起きて別れることになっても、家族と思える関係を作りたい」という言葉がすごく印象に残っている。「家族」はこうあるべき、という固まった思考がほどけた気がした。

マッチングアプリとか、老後についてとか、身近な話題もたくさん出てくる。でも、それが全部あたたかい言葉で紡がれているから、今抱えている漠然とした悩みが、少し軽くなったように感じた。


10月28日(土)
出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと | 花田 菜々子

タイトルそのまま。出会い系サイト「X」に登録し、1年間で70人に本を紹介しまくった女性の実話をもとにした作品。
「好き」はやはり、いついかなるときも力になるな(何回言ってんのって感じですが)。
いろいろな人が現れて、いろいろな本が紹介されている。読んでみて、自分にあいそうな作品を探してみるのもいいかも。

後輩に借りた本。
面白すぎて、一瞬で読み終わってしまった。そして、蟹ブックスの店主さんが書かれているのか!は〜!

本の中でおすすめされている本、どれも気になるけれど、『なにたべた?』と『あの頃ぼくらはアホでした』は特に読んでみたい。
今の仕事に生かせることも多く書かれていて、というか、絶対この本参考にしてるだろ!という感じなので(確認したらそうだった)、私も自己流で応用してみようと思う。

あと、遠藤さんとの関係性、めっちゃいい。


10月29日(日)
チ。ー地球の運動についてー 1-7集 | 魚豊

舞台は中世。おそらくヨーロッパ。
K教の支配が強く、逆らうものは全て異端とされていた時代に、天文学の魅力に取り憑かれた人々が「地動説」立証のため奮闘する物語。
知的好奇心の恐ろしさと美しさを感じることができる。読み終わった後、学びたいという気持ちが強くなること間違いなし。

妹から借りた。どんだけ借りてんねん。
これ読むまで実家帰ってくんな、という言葉をいただき、必死で読んだ。だけど、面白すぎて、いつの間にか必死さは消えていた。

正直グロくて「ひぇ〜〜〜」となる部分もあるし、最後の方「おい、こいつって…?」と疑問が残る部分もあるんだけど、読み終えた瞬間、「歴史ってすげ〜」と感動。なんか軽いな。

でも、知への欲求に突き動かされた人たちが、命をかけて残したり、残せなかったり、でもやっぱりわずかに残っていたものを次の世代が見つけ、魅せられ、探求し、彼らもまた、夢半ばで潰えていく。その繰り返しで、世紀的な発見や、現代の技術が生まれてきたんだなあと。

15世紀のヨーロッパ。卒論で扱っていたので、なんだか懐かしい気持ちになった。そして、この時代のこともっと知りたいという気持ちにもなった。自分にもまだ好奇心があってよかった。



引越しにあたり、借りている本を全て読み切らねば、という気持ちで必死だった。読めなかった本、下の通り。

・革命前夜 | 須賀 しのぶ
・表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 | 若林 正恭
・ちょっとそこまで旅してみよう | 益田ミリ
・吾輩も猫である | (短編集・いろんな人が書いてる)

どれも最初読んで面白そう!と思いつつ、結局ほかのものから読んでしまった。また読みたくなったら。今だったら『ちょっとそこまで旅してみよう』は読みたい気分かも。職場にあった気がするので、探してみるか。


※ちなみに、10/30〜11/5は、すべてを引越しに捧げたためお休みです。読了作品がありませぬ。

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