見出し画像

白く青い、森。

2022年12月中旬、18きっぷを使って長野~新潟を経由し、遠く青森へ旅をしました。11か月ほど前の旅路で恐縮ですが・・・。
投稿時点から遡ること約一年前、とある事情により、混沌とした思いを日々重ねていました。毎日が辛く、旅自体を中止しようとも考えましたが、旅することが自分らしさを取り戻す一助になるのでは、と考え直しました。
とある事情については、機会があれば別の投稿にて詳述するかもしれません。

DAY1 最寄り駅~(大阪)~米原~大垣~名古屋~中津川~松本~長野

出発日当日、大阪駅で午前中に用事があったため、名古屋駅に着いた時点で昼下がり。在来線プラットフォームのきしめん屋さんで遅いランチをいただきました。

冷凍めんを解凍調理していますが、十分に美味しい!
もっちりとした太麺、そしてかきあげ、大好きです♡
中津川駅に着くころには夕刻。乗り継ぎの時間があったため、おやつタイム(笑)
焼きたての五平餅、安くてとても美味しかったです!
中津川名物といえば、誰もが認める栗きんとん!
この駅で下車するなら、必ず買ってみてください。
繊細なお味なので、水か日本茶が合うと思います。

DAY2 長野~越後川口~長岡~新潟~村上~坂田~秋田~青森

1日で進むこのルート、今回が初めてではありませんが、長大な距離もさることながら所要時間もかなり長いため、早朝から深夜まで乗り続ける覚悟と体調を整える必要があります(車内ではなるべく着席し、休養出来そうであればしっかり寝ることをオススメします)。

朝食は飯山線の列車内で済ませ、新潟駅ビルのお店で昼食。
へぎそばは何度か食べたことがありますが、タレかつ丼は初めて。
近畿圏のだし汁&卵とじのかつ丼とは別物ですが、カツの味がしっかり味わえて良いです!
乗降客が多くはなさそうな路線と、ぴかぴかの新車両とのコントラストが不思議
いなほを見ると、秋田まで近いと感じます。ピンクの車体は初めて!
鈍行旅なので、いなほに追い抜かれたり、すれ違ったりを繰り返す。
秋田までも長い。青森はもっと遠い・・・

DAY3~5 青森

12月の厳冬期に好んで北東北へ向かう人は少ないと思いますが、同じ東北エリアの仙台のような煌びやかな街灯りや豪奢な観光地とは無縁だから、非常に微妙なメンタルであっても足が向いたのだと思います。
青森の素朴な美しさと再び向き合い、以前とは違った感動を覚えるのに、絶妙なタイミングだったのだと、今振り返ります。

近畿の最低気温が、この地の最高気温ですか・・・💦
初日のランチは此処と決めていました。
幟にあった「味噌カレー牛乳ラーメン」を注文。
品名から不協和音が聞こえてきそうですが(笑)、不思議と調和したスープ!
青森の隠れた名物なので、ぜひご賞味を。土地柄か少し塩辛いです。
仕事の合間に青森スイーツも味わいたい!
という欲張りさんだったので、事前リサーチしていたお店へ。
手前がお店名物のザッハトルテ(生クリーム別添え)
奥がウィーンの焼き菓子として有名な、アップフェルシュトゥルーデル(津軽りんご使用)
どちらも濃厚な美味しさに、思わず唸りました♡
仕事終わりに駅前を散策。青森も随分とオシャレな街に整備されつつありますよ!
お土産屋さんを冷やかしに。アルコールが強い人は是非シードルを!
青森のりんごを使った、濃厚なアップルサイダーを堪能しました♪
購入したお土産。りんご推しですね(笑)
コースターは手作り1点ものなので、選ぶのにかなり時間がかかりました💦
オヤツとして買ったドライアップル。
噛めば噛むほど、甘味がじわじわと感じられて美味しい。
お菓子にしては少し値がはりますが、身体にも優しいので是非味わってみてください!
青森滞在のほとんどが仕事で時間をとられていましたが、スキマ時間で少し観光を。
といっても、どこへ行くにも雪深い💦 バスで青森県立美術館へ。
屋外にあった、奈良美智さんの作品(だったと思います・・・)
見上げる先は天へと続く。
近代的な建物が、雪化粧ともマッチしています。
雪がないシーズンにも来てみたいものです!
青森といえば、ねぷたですね。
夏の青森に来たことがないので、一度も見たことがありませんが💦
私にとっての青森グルメの原点。青森駅から至近距離にあります。
内装は少しずつキレイになっていますが、お店の作りは昔と変わらず。
お店の一番人気、ほたて貝焼みそ定食。ホタテ貝がゴロゴロ入っています!
御飯がすすむー♡来るたびに必ず食べています。
別の日の夕飯@おさない、ほたてカレーと貝ひものお刺身。
シーフードカレー大好きですが、めったに食べる機会がないので幸せでした(笑)
貝ひものコリコリとした食感もサイコー!
青森グルメを堪能している間は心も身体もぽっかぽかなんですが、一歩外に出るとこの寒さ・・・
3日間の短い滞在でした。
ありがとう、青森。また会おうね!

DAY6~7 弘前

せっかくの青森ステイ、県内の他エリアにも立ち寄りたいな。
というわけで、数年ぶりに津軽鉄道に乗ってみました。名物ストーブ列車にもいつか乗りたいものですが・・・

雪にまみれた前面。これぞ青森ですね!
津軽鉄道沿線の観光地といえば、斜陽館。
そして太宰治プッシュなわけですが、以前に来た事があるので今回はパス。
それにしても雪と寒さで観光客自体が非常に少ない・・・(笑)
近代的な都市部の鉄道とは一線を画すこの駅標、そして看板。
車窓を遮る吹雪の結晶・・・外の様子が全然分かりませんでした😢
弘前のホテルに到着したのが遅かったので、至近距離の魚料理を売りにした居酒屋でお刺身定食を
翌朝、弘前駅前からバスに乗り、道の駅津軽白神へ
片道1時間以上かかりましたが、目当てはモンベルのご当地限定品でした(笑)
ちょうど「西こぎん展」という展示をしていたので、帰りのバスを待つ間に覗いてみることに。
針仕事にはまったく詳しくありませんが、「こぎん刺し」が青森の伝統的な刺繍で、厳しい冬をしのぐための工夫でもあり、この地の女性たちの密やかなオシャレ心を満たしていたことを知り、深い感動を覚えました。
どうでもいい話ですが、行きのバスの運転手さん、ずっとトイレを我慢していたようで、私がバスを降りた途端に一緒に降りてきて、道の脇で立ち〇〇〇を!(笑)
道の駅には帰りのバスの関係で正午くらいまで滞在し、弘前市内へ戻りました。
弘前といえば、弘前城の桜が有名ですね。
雪の弘前城はどうだろう、と思い足を向けてみました。
これはこれで味がある!けど!寒い!!
雪化粧だから美しいのか、もともとの美しさが雪により更に際立つのか。
弘前の有名な教会らしいです。まるで海外にいるみたいな気分。
外気ですっかり冷えた体を温めたく、マイルドスパイシーなカツカレーを食べてみました。
牛肉トッピングが無料という謎のサービスに便乗してみたものの、すっかり小食になっているので食べきれませんでした💦ポテトサラダまで付いてくるのもサービス精神旺盛すぎます!
学生街のカレー専門店ということもあってか、店主さんとても親切でした。

DAY8 弘前~秋田~新庄~山形~米沢~福島~郡山~会津若松

この日も朝から長大な距離を移動しています。以前に何度か辿ったことがあるルートなので、写真も全く撮っておらず、ホテルにチェックインした後に食べに行った喜多方ラーメンのみ(笑)

ちぢれた太麺と少し濃いめの醤油味スープが美味しい。
そしてたっぷりのチャーシューと煮卵でお腹いっぱい!

DAY9 会津若松~小出~越後川口~戸狩野沢温泉~長野~松本

この日のメインは、全線復旧したばかりの只見線に乗ることでした。
しかしとんでもない誤算・・・。復旧直後、週末、そして雪、ということで、おそらく関東圏の乗り鉄・撮り鉄の人たちが多く駆けつけたようで、出発20分ほど前には駅に着いたのですが、1両編成の車両に足を踏み入れるとすでに満席!!
終着の小出駅まで4時間半、ずっと立ちっぱなしの、二度と体験したくない我慢大会となってしまいました😢大人気の只見線ですが、立地的に関東圏から過剰に集客しやすいため、乗車日については事前にじっくりと考えることをオススメします。
この日は朝から雪が降っていましたが、なにぶん豪雪地帯を通過するため、午後から只見線全線を運休するアナウンスが何度も車内でされていました。

車内で朝ごはんを食べようと計画していたため、空腹から力もわかず。
スマホでシャッターを切る元気がなかなか出なかった💦
しかし実態としては、旅人の旅情をかきたてる素晴らしい路線です!
空腹すぎて少し気持ち悪かったけれど、越後川口の乗り継ぎ時間で食べた、へぎそばとかつ丼に癒されました。こちらはタレかつではないですね!
豪雪地帯を通過する飯山線に揺られ、長野へと向かいます。
只見線とは目にする車窓が異なりますが、飯山線も負けず劣らず、旅する心を揺さぶるローカル線だと思います。
だいぶ旅程を端折っていますが、長野から松本へ向かう途中の絶景ポイント。
この駅から望む夜景は世界一なのでは?!といつも思います!
松本のホテルに着いてから、ローカルの蕎麦チェーン店へ。
ざるそばと山賊焼き(唐揚げに似ている)。
蕎麦はしっかりとコシがあり、山賊焼きは揚げたてジューシーでした!
長野のおやつも、もれなく満喫♡

DAY10 松本~上諏訪~豊橋~米原~最寄り駅

長野・松本から近畿方面を目指すなら、中津川・名古屋経由の中央本線を利用する方が圧倒的に時間短縮ですが、来た道と全く同じというのも面白くない。久しぶりに飯田線の7時間鈍行(笑)に乗ることにしました。

始発の上諏訪から終着の豊橋まで、直線距離にしてはそこまで長くはない213.7kmですが、川沿いで蛇行しているためスピードが出せないこともあり、7時間近くかかるようです。
日本屈指の秘境路線ということもあり、バラエティに富む車窓です。
豊橋から乗った米原行きの快速列車からの車窓。
落日がとても美しかった・・・

疲労感だったり、前にも来た事がある既視感だったりで、部分的にあまり撮影していませんでしたが、遠方への往復としてはかなり楽しめた(と同時にほどほどに疲れた)旅路になりました。
雪の中を疾駆した只見線だけが、唯一心残りに終わりましたが、反省材料として、またいつかリベンジ乗車をしたいと思います。ローカル線の魅力はその路線固有であり、永遠に続くものと願いながら・・・。

この記事が参加している募集

ご当地グルメ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?