見出し画像

走り出せ 走り出せ 明日を迎えに行こう

#5 『Happiness』-嵐
 昨日テレ東の音楽番組で嵐が歌っているのを見た。やっぱりこの人たちは根っからのアイドルなんだなと思った。来年には嵐は活動を休止する。このニュースが流れたあの日、間違いなく日本に激震が走った。平成と共にSMAPも嵐も思い出になってしまうのか。私たちが知っている「何か」を知らない世代が生まれてくるという気持ちをこれから私も味わうことになるのか。「令和生まれ?若い若い~!」とか私も言うようになるのだろうか。
時代の変わり目を感じた。

*変わらないものなど無いということ
 
若者の流行は日々移り変わっている。TikTokを見ると毎日多くのカップルが踊っている。あれ?このダンスが今流行ってるんじゃないの?え、もう変わったの?ということが一日の内に何度も目にする。

今日は嵐の曲なのでジャニーズでも考えてみた。紅白のトリを任されていたSMAPは気づいたら解散してしまった。SMAP×SMAPの慎吾ちゃんの「おいし~!」はもう映像の中でしか繰り返されない。TOKIOも4人に。ZIPのメインキャスターも面白かったのに。NEWSは10人から4人だよ。ワンオクのTakaがNEWSにいたなんて、どれだけの人が知っているのだろう。嵐は人気がどんどん上がっていったよね。ニノが『硫黄島の手紙』でハリウッドに行っていた時に、「うたばん」で中居君が拗ねてたのも遠い過去だね。タッキーは裏方に徹することになったよ。たまに疲れたらヒロミさんと子供たちの部屋を作ってあげてほしいなーなんて。

この10年くらいでこんなにも変わった。まだまだ書き切れてないことがあるぐらいだから、本当にたくさん変わったね。良いようにも悪いようにも変わった。これは芸能界だけでなく、私達一般人にも言えること。

若い時は「変わらないもの」が欲しいとばかり思っていた。
変わらない友達、変わらない環境、変わらない愛…。
自分にはこれがあると言えるような、「自分だけの何か」を欲していた。
でも自分が大人になるように、変わらないものなんてどこにもなかった。
過去にこの人と一生添い遂げたいと思った人は、今ではどうしているのか。意外と一生は無理だなと思ったり。そもそもなんでこんな人好きになったんだっけと疑問に思ったり。自分の気持ちすら留めておくことが出来ない。

でも同時に変わらないものを見つけられず絶望もしなくなった。強くなった。例えば、泣くほど好きだった人と別れた時。もうこんな素敵な人に会えない。もう恋をできないとさえ思った。そんな絶望に陥った後でさえ、また泣くほど笑って、幸せだと感じる誰かと私はきっと出会う。大丈夫。まだ見ぬ大切な人に会うための決断として私は変わったのだと前に進む。

人間変わらないものばかりだったら、2019年の今でさえ私たちは着物を着ていたかも。ライト兄弟は飛行機で空を飛ぼうと思わなかっただろうし。SNSなんて何かの生物と勘違いされるかもしれない。

不変を怖がらずに、少しでも前の日の自分と変わることが出来たらいいな。