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#53 百鬼堂農園(6) 萌芽

 市民農園を借りてから、書きたいことがいくらでもある。畑仕事は単調なことはほとんどなく、必ず何か起きる。noteで書くことがない、という人は、プランターで何か育てるなどしてみてはどうでしょうか。

 一番ハードルが低いと思っていたハツカダイコンの芽が出ない。4~5日で発芽とあるが、土壌が厳しすぎたか。枝豆とスナップエンドウの葉が少し黄色くなり、強風で倒れかけている。トウモロコシは元気そう。なぜか植えてしまったマリーゴールドは、花はきれいだが葉がしおしお。

 思わず妻に愚痴をもらした。妻のプランターの花も、何年も何度も失敗を繰り返して、ようやく分かってきたことが多いという。この妻にしてそうなのか。へこんではいられない。ストロングスタイルを標榜したばかりではないか。ダメなら次、次いこう。まだまだ無駄に広いぞ、わが農園は。

 数日後訪れると、粘土のひび割れの中から、かわいすぎる緑の芽が。ハツカダイコンは生きていた。すごい。感動を禁じ得ない。それにしても、これ間引きするんすか?こんなに必死で芽を出したのに?

 広大な20坪の畑のうち半分も耕せば十分と思っていたが、まだまだ足りない。本格的な耕作と土壌改革へ、新たな投資をすることを決めた。

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