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#38 最近よんだもの(11)

 どん詰まりだったエルデンリングは過酷なレベル上げを経て、モーグを皮切りに、神肌のふたり、マレニアを次々に倒し、一気に佳境に。楽しい。遊んでばかりはいられないけど。

 「自由の丘に、小屋をつくる」(川内有緒、新潮社)

 子どものため、自分のために、思い立って田舎に手作りの小屋を建てる話。面白いです。何か大事なものを作り上げる喜びが、この本にはある。

 この著者も、頼りになる友人知人がとても多い。よいことだ、と思うし、なんだかうらやましくもある。こちらにそんな人脈がいないことをひがんでいるわけではない。それほど友人が欲しいわけでもないが、でも寂しい人生という気がしないでもない。もやもや。

 幸福な子ども時代が、人生の軸のようなものを作るというのは感覚としてある。なければ不幸な人生になるということではないだろうが、子どもにこれほどのものを自分は与えられたか、という悔悟に似たものは多少ある。

 人生における夢や希望や目標とは何なのだろう。なくても生きていけるけど、何なのだろうか、とは考える。やればなんとかなる、という感覚は、生きていく上で大事なんだろうな。思考はとりとめなく続く。飲んでないのに、まとまらない。それもまた自由というものか。

 「このマンガがすごい!2024」上位の作品をいくつか読んだ。「いやはや熱海くん」(田沼朝、ハルタコミックス)、「うみべのストーブ 大白小蟹短編集」(トーチコミックス)。ともにとてもよかった。短歌つながりで俵万智の「アボカドの種」(KADOKAWA)はざっくり流し読み。妻は子育てエッセイのようだと感慨深げに読んでいた。

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