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番外 「自分らしさ」と「生きづらさ」について 5 どうすればよいのか 1(外的要因)

【結論】場所を変えるのがいちばん?

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「自分らしく生きる」ことによる「生きづらさ」について考えています。第五回は、「どうすればよいのか」の一回め。

「自分らしさ」と「生きづらさ」について 目次ページ

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どうすればよいのか 1(外的要因)

第二回で「生きづらさ」を感じさせるさまざまな原因をあげました。このシリーズで考察しているのは、その中でもとくに「自分らしく生きたい」と願っている人が感じる「生きづらさ」についてです。今回は、どうすれば「生きづらさ」を軽減できるかについての第一回。

前回と前々回で、「自分らしく生きる」にこだわることで「生きづらさ」が生じてしまう原因を考えました。今回は、その「生きづらさ」を軽減する方法について、原因の分類にしたがって考えてみます。

1.外的要因

会社や組織、まわりの人と、私の「自分らしさ」とが対立する場合です。本やネットでは、「自分らしく働くには」などといった記事が多く見られますが、実際にはきれいごとではない葛藤に苦しむ人が多い。どうすればよいのか。

(1)まわりを変える
自分の思いを伝え、自分への対応を変えてもらう。その思いがまわりにとって受け入れがたいものである場合は困難な方法でしょう。しかし、可能性がないかはやってみないとわからないし、やってみる価値はある。

(2)自分を変える
自分の考え方を変えるということです。それは、自分が全部変わってしまうということではなく、自分の可能性のひとつに気づくということです。 しかし、自分が考える「自分らしさ」に強くこだわる人は、これがむずかしいのですね。

(3)折り合いをつける
ある程度自分色を出しながらも、まわりに合わせる、妥協するというやり方です。これも、「自分らしさ」にこだわる人にはがまんならないものでしょう。

(4)がまんする
「自分らしさ」を押さえ込む。まわりと対立する「生きづらさ」はなくなるでしょうが、内にたまるストレスはMAXとなります。

(5)逃げる
ストレスで身心がおかしくなったとき、あるいはおかしくなりそうなときは、その場から逃げるというのが有効な手段であると思います。逃げる先について提案はありませんが、ふだんからそのような場所を考えておくべきかもしれません。

(6)場所を変える
「自分らしさ」を受け入れてくれる場所に変わるということ。配置転換を願い出たり、転職する。

以上の中では、(2)自分を変える、あるいは(3)折り合いをつける、といったかたちで、不十分ながらも「自分らしく生きる」ことを模索し続ける人が多いと思います。

しかし、「自分らしさ」にこだわり、まわりと対立することが多い人は、(6)「場所を変える」ことしか解決法はないのかなとも思います。


ここで、前回でのべたように「自分らしさ」が思いこみってこともあるということを、思い出してみると、またちがった方法があるのではないか。そのあたりは次回に。



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