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問いが集まることで創造のきっかけがうまれる

孫泰蔵さんの「オフィスと社員はもう要らない」という記事を読みました。


ご自身の経験と実践にもとづく考察であり、共感できる部分が多かったです。とくに、オフィスの重要な機能は、ミートアップ(出会いの場)だけという考え方が印象的でした。


4月から、固定のワークプレイス(オフィス)を持ってみて、辿り着いた答えは「問いが集まる場所に人が集まる」ということ。 

言い換えれば、問いを立てられる人や問いを持っている人が集まっていると、そこに解決できる人が集まってきて、課題解決に向けた創造機会が生まれやすくなるんですよね。

この実体験から、将来的に自らのワークプレイスとして問いが集まるスタジオをつくってみたいと思っています。
このスタジオのワークプレイスには、大まかに分けてハード面(環境や機能)と、ソフト面(創造のきっかけをうみだす仕組み)に特性があります。

仕事により場所を変えていく


ぼくにとって、ハード面(環境と機能)でもっとも重要なのは、仕事内容によって場所を変えることです。

というのも、何かに没頭する集中力を長時間保つのが難しいからです。
最近読んだ本では、人間の集中できる時間には15min.・45min.・90min.のリズムがあるそうです。

「緊張と緩和」「偶発と計画」が混ざりあって、集中力を維持・リセットできるよう、一つのワークプレイスの中で仕事内容によりロケーションを変えられることが好ましいです。

【環境 】
・交通の便が良い (駅から近い/家から近い)周辺環境が良い(公園/飲食店/自然/ランドマークなどが近くにある)
・外界の接点がある(空がみえる/自然光がはいる/風が通りぬける)
・家具の統一感と機能性が優れている
・リラックスできる香りがある
【機能】
・集中して仕事できる個室ルーム(音を遮断できる)がある
・考えごとするときに室内をぐるぐる歩けるスペース/導線がある
・立ちながら仕事できるスタンディングデスク/カウンターがある
・リラックスして仕事できるソファがある
・適切なBGMと適度な音量がある

創造のきっかけをうみだす仕組み

ハード面も重要ですが、ソフト面(創造のきっかけをうみだす仕組み)はさらに重要です。

そもそも、「問いとは何か」「なぜ問いが集まるスタジオをつくりたいのか」「どうしたら実現できるのか」を考えてみました。

- 習慣を純粋に疑うことで問いがうまれる

人間の習慣の力は、とても強力です。
ぼくの習慣の一つに、ランニングがあります。もう1年以上、ほぼ毎朝ランニングをしています。同じ時間に、同じコースを、同じペースで走っています。そう、日課=習慣なのです。

でも改めて、そもそもなぜ走るのか?なぜその場所を走るのか?
自分に問いてみると「あれ、なんでだったかな?」と考えてしまいます。

最初の始める動機はもちろんありましたが、習慣になると行動や思考自体が無意識にセットされるので、そういう習慣を意識的かつ客観的に観て、疑うことで問いがうまれます。

上質な”問い”と”答え”には、イノベーションの原点になる可能性があるんですよね。

- なぜ問いが集まるスタジオをつくりたいのか

いろいろな問いを持った人が集まり、純粋に何か始まる、そのきっかけをつくりたいと思ったのです

現在の多くのコワーキングスペースやシェアオフィスは、既存のスタートアップやフリーランスなど、すでに何か自分たちのサービスやプロジェクトを推進している人が多いです。
(既存のプロジェクト内容を共有/発信していく中で、いろいろ新しい出会いから何かうまれることもありますが。)

日々自分のプロジェクトなどに注力していると、何か新しいことを考えたり、疑問に思ったりする余白が少なくなってくる。

だから、会員という概念を除き、自分が好きだと思っていること、何か不満を感じていることを、誰かに問いてみたり、解いてみようと思える場所をつくりたいのです。

- 共通点が見える化がきっかけを生む

会員制でないワークプレイスでは、人が集まる仕組みをどうつくるのか。

勝間塾やホリエモンサロンように、キャリア発展や起業など、目的が明確で著名の方が運営していると、やっぱり人が集まりやすいですよね。

これから立ち上げるスタジオの場合は、まだ何もないので、上質な”問い”を一つ掲げようかと思います。

その”問い”に対して興味ある自分の友人知人を連れてきてもらい、共通の問いによって生まれた友人とのつながりを可視化できるようにします。

ある程度人が集まったら、その人の問いを可視化できる仕組み、自然と話せるきっかけがうまれる仕組みをつくります。


まとめると上記のように、「偶発的と計画的」「人間的と機械的」を組合わせた仕組みづくりを考えています。

特に左下のコミュニティサークルが重要で、先述のように問いを見える化することで、話しやすくなるきっかけをつくるようにします。

ぼくも結構人見知りで、知らない人に話しかけるときは緊張しますが、「共通の知人」「習慣から生じた共通の問い=課題感」があると話しやすくなると感じていて。

図の左上のように、偶発的な場所にもその機能を持たせ、キッチン/カウンターでお茶を飲みながら雑談できるようにもしたいと思っています。


まとめ

・創造の起点は「問い」からはじまる
・仕事の内容により場所を変える
・共通点を見える化する


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