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研修担当者の目標は、後から思い出せるよう頭にインデックスを構築できるようにしてあげる事だと思う

この note アカウントをこのまま放置すると毎年のベストバイ記事だけで埋まりそうだったので、不定期でも何かアウトプットしないと思い、キーを叩いています。

企業ドメインで書くほどでもなければ、しずかなインターネットでこっそり書くという性質ではないテーマをこちらで取り上げていこうかなと思います。今回は短文ですが研修とかセミナーにまつわる思考の整理です。

研修やセミナーの内容はすぐに忘れてしまう前提で考える

デジタルを活用したマーケティング活動のうち、Google 広告などの運用型広告をこれから学ぶ人に向けてお話しする機会が増えてきました。

研修に限らずセミナーなどにも幾度となく登壇して思うのですが、講師側としてはお話した内容は全部覚えて帰ってほしいと思う一方で、受講する側としては短時間かつ1回だけで全部を覚える事は無理ゲーだと思うんですよね。

だから、すべてを覚えてもらったり理解していただくのはそもそも難しい、という前提でカリキュラムを組み、知識が必要になったときに「そういえばあのときそんなお話聞いたよな」という事を思い出してもらい、必要に応じて再学習のきっかけにしてもらえるぐらいのほうが良いのでは?と考えるようになりました。

良い意味で期待しないというか。でも、だからといって資料の作り込みや話の進め方に力を入れなくても良いやということではなく、受講者の脳にインデックスされやすいよう話のツボをちゃんと伝え、要点を頭に焼き付けるくらいの工夫は行わないとダメです。

具体としてどうやる?みたいな部分は人によってスタイルがあるのかも知れませんが、僕は、スライドに載せる情報は極力少なくする、イメージが残りやすいように意図に合う画像を併用するなどは心がけています。

逆の立場でいえば、研修やセミナーの内容を一言一句全部覚えて帰るのは難しいので、要点を掴んで頭の中に目次として記憶するくらいでも良いかもしれません。暴論です。
(セミナーとか研修って就業時間内に受けるとそのレポートを書かないといけないのでそうも言っていられないケースも多いかも知れませんが)

本を読んでも内容はほとんど忘れてしまう

プリンシプルの木田さんが先日次のように言及されていました。

読んだ本の内容は、もちろん、「その内容が格納された頭の引き出しをいつでも開けられる(=知識として取り出せる)」状態がベストだとは思いますが、それができなくても、「頭の引き出しのどこか」に格納されていれば良い。と割り切っているからです。

読んだ内容を逐一覚えていられない人へ|kazkida
https://note.com/kazkida/n/n445884a2592a

実はここ数年でようやく読書に対して割りきれるようになってきました。僕は本を読み進めるのがどうにも苦手なのですが、その要因の一つとして「この書籍の内容はすべて読んで理解せねばならぬ」という呪縛を自ら課してしまっていたからです。

なのですが、個人的にも「この話は何かの本で読んだな・・・?」くらいのインデックスが頭の中に作れればいいやと割り切ってからは、本を読み進めるのにそこまで苦にならなくなったと思います。

特にビジネス書で事例がびっしり書いてあるような本は、本論だけさーっと読み進めて事例はすっ飛ばすくらいの感じで読んでいたりします。もったいないと思われそうですが、積ん読になるほうが機会損失になってもったいないので、僕にはこれくらいがちょうど良いなと。

だから、研修やセミナーもそれぐらいの感じで受講しても良いし、講師側に立つならばそのためにきちんと要点を整理して伝える努力はした方が良いだろなと思う今日この頃です。

※アイキャッチ画像は DALL-E 3 に企業内研修の様子を表現させたのですが、ちょっと意味が分からなくてジワジワきています

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