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「新テニスの王子様」の越前リョーマVS不二周助の試合を徹底考察!なぜ不二は越前に敗れたのか?不二と越前の謎めいた関係性も解説

今月号の「ジャンプSQ」にて遂に越前リョーマと不二周助の試合に決着がつき、ずっと旧作で有耶無耶にされていた伏線の1つが20年越しに消化された。
結果は越前の勝利であるが、あの試合は誰がどう見ても不二の圧倒的な優勢であり、方々言われているように越前は「試合に勝って勝負に負けた」という印象が強い。
読者の間でもこの結果は賛否両論であり、「所詮主人公補正」だの「無理矢理に越前を勝たせていて納得いかない」だのといった批判の声もチラホラある。
しかし、私はこの試合に関していえば越前がなんとなく勝つであろうことは読めていたし、あくまでもS2を決める練習試合だからどっちが勝ってもよかったのだ。

私がこの2人の再戦で見たかったのは越前と不二、どちらも手塚を「超えたい」とする青学で1、2を争う天才同士だがプレイスタイルも生き方も考え方もまるで違う。
そんな2人が再び雌雄を決することになったわけであるが、今回の試合を通して思ったことは「もしかすると不二は手塚に勝てても越前には勝てないかもしれない」ということだ。
こんなことを言うとファンの人は私が越前リョーマのファン(推し)だと批判してきそうだが、私は別に誰のファンでもないし「SLAM DUNK」程の思い入れは「テニスの王子様」にはない。
しかし、実際の現象として描かれている試合から越前がどのように不二を攻略し、また不二もどのようにして越前の壁として立ちはだかったのかをここでは考察してみよう。

その為には「越前がなぜ勝ったか?」よりも「なぜ不二が越前に敗れたのか?」を考察していくほうが早いだろうし、本試合では不二と越前の関係性も改めて描かれている。
今回の試合を通して原作者の許斐先生は越前と不二をどういうキャラとして描きたかったのか、その再定義や今後の予想も含めて具体的に解説していこう。

なぜ不二は越前に敗れたのか?


「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉があるが、これは「テニスの王子様」においても決して例外ではない。
確かに今回の越前と不二の試合はその勝ち筋に納得がいかなかった人も多少なりいると思うし、どれだけ越前が勝ったか?を考察しても真意は許斐先生にしかわからないだろう。
最終的には風という名の「運」が越前に味方して勝ったようだが、越前は決してこの勝ち方に納得していないし、不二も不完全燃焼といったところだ。
駆け引きはすごく良かったと思うものの、越前と不二の再戦はどちらかといえば手塚VS幸村のような「格付け」ではなく「可能性」を示した試合である。

それならば結果そのものよりも過程を考察した方が建設的かつ生産的であるし、試合をよくよく見ていれば不二が負けそうだと思うフラグはいくつか立っていた。
越前が勝ったのは確かに偶然の要素が強いのだが、不二が越前に負けたのは決して不思議なことでも「主人公補正」でもなく、負けるべくして負けているのである。
どんな形であれ「負け」は「負け」であり、ここではなぜ不二が越前に負けたのか、その敗因となるものを分析してみよう。

勇猛果敢な越前と損切りが早い不二


まず越前と不二の差がどこにあったかというと実力以前に精神面や人間性の部分にあり、同じ天才同士であっても越前と不二ではそのメンタリティーがまるで異なるものだった。
以前の記事でも述べたと思うが越前は「スラダン」の流川と沢北のハイブリッドであり、チーム内で物凄いセンスに溢れ、またそのセンスに決して胡座を欠くことなく努力を続けている。
自分よりも強い相手が出てきたら絶対に「次こそ勝ってやる!」と思うタイプだし、実際に旧作では手塚、そして新作では徳川に負けており、負けるたびに悔しさをバネに成長するタイプだ。
敵が強ければ強いほど臆することなく相手にぶつかっていき、追い込まれれば追い込まれるほど死中に活を求めて戦うという土壇場の泥臭さも持ち合わせている。

一方で不二はどうなのかというと越前とは正反対で損切りが早く泥臭さとは無縁であり、ゲームメイクもプレイスタイルも全て器用にサラリとこなす天才肌の青学No.2だ。
その器用さ故に自分を客観視する能力と相手の本質を見抜く洞察力にも優れていて、だから相手の本質を引き出してスリルを楽しむような戦い方である。
基本的にどんな試合でもそうだが、不二は全力を出しているようで全力ではなく、どこか上から超然と相手を見下ろして「ほら、僕に追いついてごらん?」という感じだ。
実際、試合前に「ボクに勝つのはまだ早い」といっているように、どんな相手に対しても基本は相手よりも高い位置から物を見て発言するという実にいやらしい性格だ。

この2人の差は根っこの精神性にあり、敵が強ければ強いほどやる気がみなぎる越前と敵が強いとあっさり自分を見限って損切りしてしまうところがある不二となる。
またその精神性は普段の言葉遣いにも現れていて、越前は「まだまだだね」「あんたを倒す」と常に前向きな反骨精神とテニスへの飽くなき情熱が融合した反骨精神を持つ。
対して不二は「同じ相手に2度負けない」という言葉がそうであるように「勝つため」ではなく「負けないため」に戦うわけであり、潜在意識はかなり後ろ向きだ。
だからこそ自分より強い相手が出たり「これはどう見ても不利だ」と絶望しやすいところがあり、どんな条件でも積極的に挑んで勝ちに行くということをあまりしない。

まずは才能以前にテニスに対するスタンスから違っていたわけであり、このメンタリティーが違っている時点で不二が越前に負けることは予測できた。

不二は越前を手塚の下位互換と見なしていた


2つ目の敗因として、これは「慢心」「思い込み」の部分になってくるが、不二は越前が天衣無縫の極みを出した時に「ボクは同じ相手に2度負けない」と言っていた。
これは旧作の不二VS仁王で言っていたわけだが、今回の相手は越前であるため越前は即座に「天衣無縫の俺と戦ったことないじゃん」といった的確なツッコミを返している。
もちろん越前も不二が手塚の面影を自分に重ねていることをわかっているわけだが、実はこれ全国氷帝のS1の越前VS跡部とやっていることがそっくりなのだ。
相手を見下ろして試すような戦い方をし、敢えて相手の得意技を潰して本気を引き出させようとする戦い方を選んだわけであり、これもまた判断ミスだといえる。

確かに越前も手塚も球の回転を操る天才にして無我の境地を極めて天衣無縫の極みを開いた天才だが、その精神性も生き様もまるで違うし手塚と越前の強さも違う。
これは明確な不二の欠点・短所というべき部分であり、天衣無縫の極みに至った越前に手塚の面影を重ねていたというのは相当に失礼な話ではないだろうか。
全国氷帝の跡部もそんな風に越前にどこか手塚の面影を重ねた結果、本質を見誤って策士策に溺れてしまい越前に負けたわけであるが、不二も実はこの罠に陥っている。
確かに不二は越前の天衣無縫の極みを破ってみせたかもしれないが、それはあくまでも技を破ったに過ぎず越前に勝ったということではない

それが上記の「勝ちたい」越前と「負けたくない」不二に繋がるわけだが、不二は越前の得意技を全て返せば自ずと勝利が訪れるものと思っていた。
いや、それは不二に限らず真田も跡部も、そして幸村も全員どこかで越前のことを「手塚の代理」「手塚の下位互換」として見下し、得意技を封じれば勝てる生意気な小僧としか見ていない。
しかし、本当の強者である手塚・徳川・鬼・遠山は決して越前をそんな風には思っておらず、気をぬくとすぐにても追いつかれてしまう対等な相手と見なしている。
越前の恐ろしさは直に対戦した者にしかわからないわけだが、不二は越前の成長を目の当たりにしているにも関わらずどこかで見下していた。

だからこそ5-3と圧倒的な差をつけてマッチポイントまで追い込んだのに、越前に逆転を許してしまって負けたのではないだろうか。

「テニスそのもの」である越前と「テニスの才能」で進む不二


そしてこれが最大の違いだが、越前は「テニスそのもの」であるのに対して不二は「テニスの才能」で進んでいくタイプであり、ここも2人を分ける大きな差となっている。
すなわち、才能だけでいえば不二は越前よりも上だが、越前は小さい頃から南次郎の英才教育を施され、テニスを愛しテニスに愛されてきた「テニスそのもの」といえるだろう。
これが最終的な違いとなるわけであって、不二は「テニスの才能があるからスターになれるわけではない」ということに気づいていないのではないだろうか。
試合の中で不二はテニスに対して誠実に向き合ってきた手塚と自分を比較し、努力できず才能でなんでもこなせてしまう自分に葛藤していたという心理描写がなされている。

この時点で不二は残念ながら手塚や越前に及ばないわけであり、テニスの才能があるというだけでスターになれるわけではないといことがわかっていないのだ。
芸能界やスポーツでもそうだが、才能や資質が優れているというだけなら腐る程いるわけだし、実際にテニスで越前や手塚以上の才能を持っている人なんて掃いて捨てるほどいる。
しかし、そんな天才だらけの「テニプリ」において不二は「天才」の名を恣(ほしいまま)にしながらも手塚と比べると格下として描かれているのもその辺りだろう。
幸村も不二を「敢えて二番手に甘んじてきた、手塚は超えられない」と評していたが、幸村が指摘していた不二のメンタル面の弱点は思っている以上に根深い。

この点で越前はどうかというと相手を決して見下さずにテニスと真摯に向き合い、その上で自分よりも才能や資質で上の連中がいても勝ってみせると言っているのだ。
天才でありながら決して努力を厭わない越前と努力をせずとも才能で完成されている不二、こうしたところが2人の勝敗の差を分けたのではないだろうか。
最後の一球は確かに運が味方したかもしれないが、運も実力のうちであって越前は運を味方につけられる程の実力も才能も、そして人間性も全てを兼ね備えている。
その上で自分をまだまだだとして常に研鑽を怠らないわけであり、突き詰めていくとプレイスタイル以上に人間性とメンタル面の差が勝敗を分けたのだ。

不二と越前の謎めいた関係性


今回の試合で2人の実力以上に人間性と精神面の差がはっきりと別れたことが判明したわけだが、果たして青学内における不二と越前の関係性とはどんなものであろうか?
「テニスの王子様」という作品においてこの2人の関係性は特別にはっきりとは描かれてこなかったから、不透明な部分も沢山あるだろう。
この項目では改めて私から見た越前リョーマと不二周助がお互いをどう見ているのか、その部分に関して改めて考えてみたい。

越前にとっての不二は「倒すべき強敵の1人」


まず越前リョーマの不二に対する認識だが、これはもう言うまでもなく「倒すべき強敵の1人」であり、言うなれば真田・跡部・幸村とほぼ同じカテゴリーであろう。
同じ青学チーム内でありながらこの関係はどうなのだと思われるが、そもそも青学というチーム自体が仲間でありながらお互いを同時に「ライバル」と思って切磋琢磨している。
月に1回は校内ランキング戦があるのがその証拠であり、手塚と大石が頑張らなかったら意外とチームとしての協調性や団結力は低いというチームだ。
そんな中で越前にとって不二はきっと手塚を超えるまでに倒しておくべき強敵の1人という風に見ていることが旧作でも新作でも伺える。

これに関してははっきりと弟の裕太と戦った時にリョーマは「別にあんたのアニキだけじゃないだろ強いのは」と言っていたが、それはリョーマが裕太の本質を見越した上での台詞だ。
実は旧作からそうだが越前リョーマが戦ってきたライバルたちは全てその時その時の「越前リョーマのネガ」として現れており、不二周助の弟・裕太は視野が狭かった時の初期越前と重なっている。
裕太は兄と戦えなくて不満そうにしていたが、越前はそんな裕太を否定するのではなく「兄にこだわらなくてもライバルなんていくらでもいる」という柔軟性を持つことの重要性を指摘した。
なぜこんなことを言ったのかというと、越前は不動峰戦の直後に高架下のコートで手塚と試合して負けているわけであり、ここで鼻っ柱を折られたことで闘争心に火が点いた。

それまで自分の父親・サムライ南次郎以外に負けたことのないテニスの虫であった越前が圧倒的な差で手塚に負けたことがどれほど悔しかったか、筆舌に尽くし難い。
しかしそれが同時にどこか奢っていた越前の精神面に大きな変化を及ぼし、自分の父親以外にも強いやつはいくらでもいるということを越前は肌身で知ったのだ。
負けを知って自分の実力を知ってからが本当の勝負の始まりだが、旧作の越前リョーマはまさにダニング・クルーガー効果を体現したような成長を見せている。
そんな越前は強敵を打ち破り世界を知ったことで自信もついて、旧作では追い越せなかったかもしれない不二の背中に追いつき、そしてついに追い越した。

彼の最終目標が父親・南次郎を超えることだとすれば不二はあくまでも越前にとって「超えるべき壁」であって「終生のライバル」というわけでは決してないのだ。

不二にとっての越前は「驚かされるスーパールーキー」


一方で不二にとっての越前もまた似たような認識なのだが、今回の試合で不二は改めて越前の人間的な魅力と才能・センスの高さに警戒している。
幾分手塚と重ねているという欠点がありそれが敗因だったといえど、不二も決して越前のことを口で言うほど見下していたわけではないのだろう。
そもそも自分を追い越せると思っていない相手に「ボクに勝つのはまだ早い」と言うわけがなく、越前なら追い越せると思っているからこそ敢えてその言葉をかけたのかもしれない。
可愛い後輩でありながら、同時に自分たちを脅かし部内に波乱と革命をもたらす爆発力を兼ね備えたスーパールーキー、それが不二にとっての越前だと私は思う。

この試合の面白いポイントはお互いに同じ戦い方をしていることであり、不二が越前の得意技を全てカウンターで破ったように越前も不二のカウンターを全て破っている。
特に四天宝寺の白石が攻略に苦しんだヘカトンケイルを同じ二乗の超回転で返したり、星花火がすり鉢状のコートじゃなければ使えないことを見越して返していたあたりは流石だ。
そして本来なら追いつくことができない蜻蛉包みも雨の滑りやすさを逆手に取ったスプリットステップで返しており、越前も越前で不二に決して有利な展開にはしていない。
なぜこのような戦い方になっているのかというと、越前も不二も相手の得意技で調子付かせておいて、あとでしっぺ返しを行うところが似ているからだ。

そんな越前の存在は完成されたテニスを見せる手塚とは違い、試合の中でどんどん進化を見せてくるという点で富士にとっても脅威となる。
切原は不二を「相手が強ければ強いほど本気を見せる」という不倶戴天のような性質を指摘して不二が勝つと予想したが、それは越前も同じことだ。
越前は前半よりもむしろ後半になって本気を見せ始めるスロースターターであり、この性質は日吉戦の時の「ねえ、あと100ゲームやる?」で示されている。
真田戦も跡部戦も、そして幸村戦もプランス戦も追い込まれてからの泥臭さこそがむしろ越前の本質であると言えるのかもしれない。

だからこそ不二もそんな越前の魅力に気づかされ、手塚以外にも自分を刺激してくれる存在がいることを喜んでいた節がある。

手塚を超えることが「通過点」である越前と「ゴール」である不二


越前と不二の2人に共通しているのは手塚に対する思いがあることだが、実は手塚に対する認識の違いもまた越前と不二の決定的な違いとなっている。
まず越前にとって手塚の存在は「倒すべき強敵」であり「通過点」でしかなく、決して追い越せない存在だとは思っておらず、更には徳川という壁もある状態だ。
上記したように手塚に負けてからの越前は勝ちへの執着を手にし、「勝ちたい」という思いの元に視野を広げてどんな相手にも臆さず立ち向かう。
だから手塚に対して「あんたから奪い取るっす、青学の柱ってやつ」と言っているが、この「奪い取る」という言い方がいかにも越前らしい。

越前は手塚から「青学の柱になれ」と言われるが、そう言われて「はいわかりました」ではなく「言われなくても奪ってやる」という反骨精神の現れだ。
だから越前は手塚のことを「越えるべき壁」としか思っていないだろうし、自分に大きな影響を与えたといえどそれが全てというわけではない。
一方で不二にとっては手塚が理想であり憧れであり、そして「ゴール」でもあるので、ここがそもそも越前と大きく違っている。
不二がテニスを始めたきっかけも、全国大会まで終わっても尚テニスを続ける理由も全ては手塚を追い越すためではないだろうか。

しかし、本気を出して追いついて追い越してしまうと、テニスへの思いごと雲散霧消してしまいそうであることを不二は恐れていた。
勝敗に執着できないのもおそらく不二の中で手塚の存在が大きすぎるからであり、そういう意味では不二って天才でありながらメランコリックな側面も多分に見せている。
越前はこの点とても歯切れが良いというか倒すべき敵に対しては容赦なく倒すという、一本筋の通った男らしさがあってそれがあの人間的な魅力に繋がっているのだろう。
対して不二はおそらくテニスそのものが好きというよりも手塚に憧れ手塚を追い越したいからテニスを続けているわけであり、それを手塚も越前も見抜いている。

だから個人的な予想だが、越前は将来プロ入りを果たしてテニスを続けるだろうが、不二はどこかで区切りをつけてテニスを辞めるかもしれない

越前が示唆していた不二のメンタル面


試合が終わったあと越前は「辞めないよね?」と言い不二は「どうして?せっかく面白くなってきたところなのに」と返すが、この描写の意味は何か?
それは越前も越前なりに不二のメンタル面の脆さや自分のメンタルとのズレを感じていて、試合の勝ち負け以上にそこが引っかかっていたのではないだろうか。
普通越前は大なり小なり試合に勝つと達成感というかカタルシスを感じるわけだが、不二との戦いでは勝ったのにどこか嬉しそうではなく、カタルシスがない。
自分の実力ではなく運で勝たせてもらった不本意さからだけではなく、不二が負けたことでテニスへの思いを失うのではないかと危惧していたのだろう。

上記したように越前はもう物語の当初からプロ入りを視野に入れており、手塚と並んで大人になってもプロの世界で戦い続けるであろうことが示されている。
対して不二は上記したようにテニスの前に「手塚」があって、手塚がいなかったらテニスを始めていないというタイプで、テニス選手であることに魅力を感じていない。
だから「テニスそのもの」であり自己研鑽を怠らないトッププロの資質を持ち合わせている越前に比べて、不二はその辺りの思い切りの良さが足りないのだ。
越前はもしかすると自分に負けたことが原因でテニスへの思いを失ってしまったらと思うのも無理はなく、相変わらず鋭く相手のことを見抜いている。

今回の試合を分析してみると、実はもう始まる前から人間性・精神面において越前の方が上であることは予想がつく。
しかしそう簡単に越前に勝たせたのでは面白みがなく、どう強くなった越前を強くなった不二が追い込むかというところが今回のミソである。
その辺りを余すところなく描き切った許斐先生はやはりエンターテイナーなのだということを思い知らされた感じだ。

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