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ショートエッセイ:あなたは作家?物書き?ライター?noter?~言葉にこだわるものは肩書きにもこだわる〜

肩書きがいっぱい

 文章を書く人って名乗る肩書きのバリエーションが多い印象があります。たとえば小説を書く人だけでも

  • 小説家

  • 作家

  • 文筆業

  • 作者

  • 著者

  • 物書き

  • 字書き

  • 文字書き

  • 小説書き

  • 書き手

  • ノベリスト

  • ライター

  • 文人

などなど…とにかくたくさんあります。

言葉にこだわるから肩書きにもこだわる

 文章を書く人は文章、ひいては言葉に強いこだわりを持っている人が多いです。言葉一つ一つに試行錯誤や工夫を重ねて何かを表現し届ける、そのために自らの頭の心をひねって砕いてぶん回して腐心して絞り出す、そういうことをしている方が多いでしょう。
 そもそも、この肩書きの話はツイキャスでの配信中にした話がきっかけでした。

 配信中には「『作者』は名乗れるけど『作家』は名乗れない」というコメントもあったりしました。

その気持ち、すっごくわかります。この「者」と「家」の違い、大事なんですよ……!大事なニュアンスなんですよ……!

 私に置き換えると「作家」は名乗れるけど「文筆家」とか「作家業」は名乗れないなぁとか考えたりしますね。「文筆」って言葉になんとなく背負いきれない重みを感じます。仮に文章でお金をもらうようになったとしてもこの二つは名乗りそうにないですね。
 このように文章を書く人、文章にこだわる人は一文、一文字、句読点一つに普遍的だったり自分なりの理由や意図を見出して、どの文字を使うかを決断し続けるものなのだとていくのだと思います。そういう人が肩書きにこだわるのは当然だといえるでしょうね。
 余談ですが、そのこだわりはきっと生成AIでは補助的にはできても満たしきれないない人の方が多いでしょう。私もこの記事を作るにあたり生成AIに手伝ってもらってはいますが結局言葉のチョイスや句読点など、大半を自分で直しています。

翻って私は

 そんな中私は文化系物書きVTuberとして「物書き」を名乗っています

 「物書き」を名乗っている理由ですが、エッセイ・レビュー・コラムなど様々なジャンルを書いているのが一番大きいです。
 あとこれは印象論ですが、「物書き」という言葉からは「エッセイとか書きそう」「和服着てそう」「伝統的だけどカジュアル」みたいなイメージないですかね…?

 そのような肩書きへの印象って結構あると思うんですよね。

 「字書き」だと現代の同人文化で「絵描き」と対比的に出て来たみたいなイメージがあったり、「作家」だと「先生!」って感じがしたりしますよね。「文筆業」ならお金もらっていそうですし、「ノベリスト」ならすらっとしてそう(?)
 また、ゲームを中心に本や映画などのレビューを書くことが多いので「レビュアー」を名乗ることもあります。さて、レビューと似て非なるものとして「批評」「批評家」そしてそれを書く「批評家」「評論家」がありますね。そのレビューを書くにあたり批評の勉強もしていたりしますし、ある種の「批評」「評論」を結果的にしていることもあるでしょう。

最近読んだ本

ただ、「批評家」「評論家」を名乗る気には全くなれなかったりします。自分が「批評」「評論」に達していないというハードルの高さを感じているという面もありますが、自分の心の中に「批評家」「評論家」に対してのバイアス、あるいは世の中でのバイアスの反映があったりするのかもしれません。実は「レビュアー」もピンと来ていないので、特にレビューをよくするノベルゲーム、フリーゲーム関係でいい名乗りがないかなと考えたりしました。読解・精読を重視しているので「ノベルゲーム読み」なんてどうかな?

 また、最近気づいたのですがnoteを書かれている方の中には「noter(ノーター)」を名乗っている方もいらっしゃいますね。これは先入観かもしれませんが、noterを名乗る方は「noteでしっかりビジネスしていこう」って方が多いのかなと感じています。もちろん文章でビジネスすることは全く悪いことでないですし、そういう方によってnoteが支えられている面もあるでしょう。私自身がnoterを名乗ることはないでしょうが、そういう方の記事を読んでいるとnoteの使い方とか、見せ方、展開や宣伝の仕方などが非常に参考になりますので取り入れられるところは取り入れて、より多くの人に読まれたいとは思っています。

これを読んでいるあなたは「作家」ですか?「文字書き」ですか?「ライター」ですか?それとも「noter」ですか?

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